研究課題
基盤研究(B)
3年間の研究期間の最終年度である本年度は、様々な地域の岩石に含まれる流体包有物を精力的に分析し、その成果を国内および国際学会にて公表し、論文として公表することを目的とした。以下にその概要を要約する。1. 研究の具体的な内容:ゴンドワナ超高温変成帯であるインド、南アフリカ、南極の変成岩や日本国内、バングラデシュなど世界各地の岩石に含まれる流体包有物と母岩の解析を行った。その結果、変成岩中には水、二酸化炭素、窒素、メタンなどの様々な流体が取り込まれていることが明らかになった。これらは1つの岩石中の異なる鉱物に含まれることから、各鉱物の形成ステージで異なる流体が浸透していることが明らかになった。以上の結果を論文としてまとめ、平成19年度内に12編(国際レフェリー誌10編、国内英文レフェリー誌2件)の論文を公表した。なお、その他に現在5編の論文が査読中である。また、国際学会においても第4回ゴンドワナ=アジア会議(福岡)、インド亜大陸のテクトニクスシンポジウム(ムンバイ)などにおいて、精力的に口頭発表を行った。2. 研究成果の意義および重要性:本研究の成果により、変成岩中の流体は岩石中にもともとあった流体ではなく、外部から多量に浸透してきたことが明らかになった。この流体は基本的に二酸化炭素に富むドライな流体であり、既存の含水鉱物組み合わせを脱水させるだけではなく、マントルから熱を輸送して超高温変成岩を形成したことが明らかになった。
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