研究概要 |
紫外可視吸収スペクトルは,溶液試料については,透過法によって簡単に得られるが,粉末試料については,試料表面で光が散乱してしまうため透過法が利用できない。このため,粉末試料の紫外可視吸収スペクトルの測定は,一般に困難を伴うことが多い。それに対し,当研究室において光導波路分光法を用いると,粉末試料をそのまま用いても,固体の吸収スペクトルが簡単に測定できることが見出された。そこで,本研究では,光導波路分光法による有機粉末試料の紫外可視吸収スペクトル測定の一般性を確立することを目的として,様々な有機粉末試料について光導波路スペクトルを測定した。その結果,光導波路分光法によって様々な有機化合物の粉末試料について,紫外可視吸収スペクトルが得られることがわかった。
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