単環状および多環状構造を含む様々な高分子の「かたち(トポロジー)」の設計および合成プロセスの開発を行った.環状アンモニウム塩を末端または主鎖中に導入した直鎖状および分岐状高分子前駆体(テレケリクス)を多官能カルボン酸対アニオンと組み合わせると、静電相互作用によって希釈下で自己組織化イオン性高分子集合体を形成する.さらに環状アンモニウム塩基の開環または脱離反応に基づく共有結合変換プロセスを開発し、多様な単環状・多環状高分子の効率的合成を達成した.また、このプロセスに特徴的なイオン性高分子集合体の動的平衡や、得られる環状テレケリクスの高分子反応を利用することによって、さらに高度な高分子トポロジー設計も実現した.
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