研究課題
基盤研究(B)
疎水性相互作用、水素結合高分子、イオン対相互作用などの強い引力相互作用が働く高分子系では、高分子集合体が形成され、その集合体の構造や解離-会合挙動が種々の物性に重大な影響を与え、同系の機能性発現に主要な役割を演じている。しかしながら、これらの高分子集合体の構造解析と解離-会合挙動の特性化の方法論は、いまだに確立していない。当該研究課題では、この進歩の遅れている高分子集合体の構造解析と解離-会合挙動の特性化の方法論の確立に取り組んできた。この目的を達成するために、できる限り多くの種類の高分子集合体系を研究対象とし、各系の集合体特性解析に共通する問題点を抽出し、それらを考慮に入れた解析理論を構築するという戦略をとった。具体的に研究を行った系は、(1)高分子リビングアニオン、(2)両末端が疎水化されたテレケリック高分子、(3)両親媒性ブロック共重合体、(4)両親媒性ランダム共重合体、(5)高分子酸と高分子塩基の混合系、(6)熱変性させた二重らせん多糖、(7)熱変性された球状タンパク質、(8)球状タンパク質-イオン性多糖混合系、および(9)π共役高分子である。(1)については星形ミセル、(2)は花形ミセルがランダムに会合した花束ミセル、(3)は球状ミセルおよびベシクル、(4)は花形ミセル、(5)〜(8)はランダム会合体、そして(9)については多重らせん会合体のそれぞれのモデルを用い、静的・動的光散乱、沈降平衡、蛍光、サイズ排除クロマトグラフィー、粘度、円二色性などの実験手法を利用して、構造解析および解離-会合挙動の特性化を行った。
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