燃料電池を150℃・無加湿条件で作動することによって、従来のPEFCに対して、(1)面倒な水管理が不要となり、(2)白金使用量を減少でき、(3)廃熱効率が高まり、(4)一酸化炭素耐性が強まり、(5)良質な温水が利用できる等の効果が期待できる。その他にも、(6)燃料多様性による使用用途の拡大、また(7)白金代替化の可能性などの効果も生まれやすい。本研究では、新規なプロトン導電体であるリン酸二量体を使用することで、燃料電池の高温作動化を実現するとともに、上述の効果、特に(1)、(2)、(4)、(6)、(7)を検証した。
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