研究課題/領域番号 |
17360006
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
鎌田 憲彦 埼玉大学, 工学部, 教授 (50211173)
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研究分担者 |
本多 善太郎 埼玉大学, 工学部, 助手 (30332563)
荒川 泰彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (30134638)
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キーワード | 非発光再結合準位 / 結晶評価 / フォトルミネッセンス / 量子閉じ込め / 光物性 |
研究概要 |
[1]2波長励起PL測定系の光源整備 今年度新たに導入したヘッドオン型XeClエキシマーランプには、放電励起に伴う近紫外〜可視領域の自然放出光が混入している。このため石英ガラスを基板とする反射型紫外域帯域フィルター4枚からなる放電迷光除去回路を自作し、エキシマーランプと組み合わせることによって、波長222nmの紫外域単色Above-Gap Excitation(AGE)光源を整備した。これにより今後重要度の高まる波長300nm以下の短波長発光組成までの結晶評価が可能となった。合わせて光学系の整備を行った。 [2]GaN系半導体試料の結晶成長と基礎測定 短波長発光材料として開発が望まれているGaN系組成で量子井戸構造を設計し、MOCVD成長をに開始した。結晶成長時の問題点のリストアップとその改良を進めている。結晶のPL波長、強度を確認し、InAlGaN四元組成での2波長励起PLの予備測定を始めた。合わせて測定系のS/N比の改善を図った。 [3]量子ドット試料のPL及び2波長PL測定 近赤外域光電子増倍管を用いて、InAs/GaAs3層量子ドット試料のPL、2波長励起PL測定を行った。BGE強度を増すにつれPL強度変化(BGE効果)の飽和する傾向が観測され、量子ドットにおいても光学的定量評価の可能性が示された。層間距離が10nmの構造では、歪場により積層方向にもドット位置が揃いサイズも均一化傾向となることが示された。またBGE効果の温度依存性は従来の量子井戸とは異なり、100K付近で極大となる。この現象を3準位モデルで検討した。
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