研究課題
基盤研究(B)
励起状態の分析のための新しい分析法の開発を進めるとともに、研究成果の発表ならびに本研究課題のまとめを行い、本研究課題の重要性と将来発展性を再認識した。特に、1)既存の高分解能光電子分光システムにレーザーを組み合わせた時間分解システムを確立して、超高速時間分解光電子分光システムを完成させた。2)励起状態分析法については、レーザーポンプにより励起状態を作り出し、その励起状態からの光電子エネルギー分布を測定することが出来た。その結果をバンド造と比較して、本方式による励起状態分析を評価した。3)また、エネルギー分解能ならびにエネルギーvs運動量の分散曲線測定を、Ag原子が吸着したSi表面について行い、励起状態の電子状態分析が可能であることを実証した。4)放射光とレーザーの高繰り返しの短パルス性を活かして、ポンププローブ法による時間分解光電子分光法を展開するために、放射光を用いた測定系やアンジュレータ光の調整などの実験手法を確立した。5)ラェムト秒チタンサファイヤレーザー利用の2光子光電子分光法を確立した。それを用いて、対象試料としてn型ならびにp型GaAsを取り上げ、光誘起起電力効果の超高速時間分解測定に成功した。その結果、励起状態ダイナミクスに関する知見を得ることが出来、国際会議ならびに論文発表を行なった。6)これらの結果を基に、本方式の起状態分析法の適用範囲ならびに問題点を検討した。
すべて 2008 2007 その他
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (7件) 備考 (1件)
Journal of Physical Society of Japan 77
ページ: 014711-1 0147711-5
ページ: 014711-1-014711-5
Journal of Physical Society of Japan 76
ページ: 104710-1 104710-4
Proc.of Int.Conf.on Synchrotron Radiation Instrumentation 879
ページ: 1218 1221
ページ: 104710-1-104701-4
Proc. of Int. Conf. on Synchrotron Radiation Instrumentation 879
ページ: 1218-1221
ページ: 623-626
Journal of Luminescence
http://www.slc.saga-u.ac.jp/