研究課題
基盤研究(B)
本研究では、光を用いて生きた生物試料を実時間で観察でき、ナノメートルのオーダーの空間分解能を有する実時間・ナノイメージング手法を実現することを目的とし、実際にシステムを試作し、生きた生物試料を高分解能に観察するための技術開発および理論構築を行なうことを目的として、研究を進めてきた。実時間で観察可能な高分解能光学顕微鏡を実現することによって、分子・たんぱく質レベルでの機能解析から細胞・臓器レベルでの機能解析まで、統一的な観察を行なうこうとが可能となる。開発を進めている実時間・ナノイメージング手法は、近接場露光型のニアフィールド顕微鏡技術を基礎として、光強度を光電変換して電子の像として検出するシステムである。開発するシステムでは、生きた生物試料を光電変換膜上に直接配置する。生物試料に光を照射すると、試料の持つ微細構造によって試料界面近傍にエバネッセント波が発生する。試料と光電変換面との距離が十分小さい場合、エバネッセント波が光電変換面に浸み出し、その強度に応じた電子を放出する。放出された電子は、電子レンズで撮像デバイス上に結像され、その強度分布が検出される。本年度は、金薄膜を用いて紫外線レーザー用いて、近接場光を光電変換することを試みた。合成石英の直角プリズムに、金薄膜を蒸着し、波長224mmの紫外光を照射するための真空装置を設計し、試作した。直角プリズムに臨界角以上で入射し、界面近傍に生じたエバネッセント波で光電子を励起するシステムである。光電変換された光電子を加速し、ZnO蛍光膜に照射し、蛍光を観察することを試みた。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (12件)
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