• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

陰解法に基づくマルチスケール非弾性解析のための均質化理論の定式化

研究課題

研究課題/領域番号 17360049
研究機関名古屋大学

研究代表者

大野 信忠  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30115539)

研究分担者 奥村 大  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70362283)
キーワード機械材料・材料力学 / 均質化理論 / 陰解法 / 非弾性解析 / 周期材料
研究概要

平成17年度は,まず,陰解法に基づくマルチスケール非弾性有限要素解析を可能にするため,非弾性均質化理論の陰解法用定式化を次のように行った.すなわち,後退オイラー法により離散化した非弾性構成式をTaylor展開により線形化した後,ユニットセルに関する仮想仕事式に代入し,さらに変位をマクロ成分と擾乱成分に分離することにより,ユニットセルの微視的状態と巨視的状態を反復法により陰解法的に解析できる均質化理論を定式化した.
次に,上述のように定式化した均質化理論をマクロ有限要素解析の材料モデルとみなし,汎用有限要素解析ソフトABAQUSの材料モデルサブルーチンUMAT用にコーディングした.これにより,巨視的境界値問題の各有限要素の各積分点で均質化のための微視的有限要素解析を反復的に行うことを可能にした.
つづいて解析例として,簡単なセル構造体からなる円孔付き帯板の引張変形を解析した.セル材料の非弾性構成式としては,速度非依存の等方硬化塑性モデルと速度依存のべき乗クリープ構成式を用いた.この結果,本研究で導いた微視的境界値問題は,微視的変位増分および微視的応力のいずれかに関して反復的に解くことができ,どちらの場合も2次収束することが示された.ただし,この反復計算における微視的変位増分および微視的応力の初期値を前回ステップでの収束値に等しくとれば収束が大変速いが,微視的変位増分の初期値を巨視的ひずみによる変位増分に等しくとった場合は,増分を大変小さくしなければ,収束速度が遅くなることがわかった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 周期セル構造体のマルチスケール解析2005

    • 著者名/発表者名
      大野 信忠
    • 雑誌名

      日本機械学会誌 108・1043

      ページ: 772-774

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi