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2007 年度 実績報告書

回転流れ場に生じる三次元渦の不安定構造とキャビテーションとの干渉励振に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17360081
研究機関九州大学

研究代表者

古川 明徳  九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (30112410)

研究分担者 渡邉 聡  九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (50304738)
石坂 公一  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (30038070)
キーワードインデューサ / キャビテーション / 入口逆流 / キャビテーションサージ / 能動制御
研究概要

ターボポンプの高性能化・小型高速化の実現には,キャビテーションの発生とそれによる不安定現象の回避・抑制が課題であり,その解決には三次元的に発達する渦構造とキャビティの挙動を明確に捉えておくことが非常に重要である.本年度は,キャビテージョンサージ現象の抑制に対して有効であることが分かっている軸対称障害板(RP)および非軸対称障害板(BP)の上流設置について,それらによる入口逆流渦構造の変化とサージ抑制機構を,前年度構築したキャビティ全周パターンのマルチカメラ撮影等の実験手法およびCFD(数値流体力学)解析を用いて明らかにした.
1.RP設置による入口大規模逆流構造の成長過程の変化
CFD解析により,低流量時に生じるインデューサの入口翼端側の逆流を詳細に解明した.その結果,軸対称障害板(RP)により逆流が抑制されて小規模化するのに加えて,逆流が翼間のより下流から生じるためその角運動量が大きく,これによりインデューサ入口での圧力が増加することが分かった.このことは,実験における壁面静圧計測結果と一致し,この圧力上昇によりキャビテーションサージが抑制されることが分かった.
2.BP設置によるキャビティ全周パターンの広域可視観察と流れ計測
前年度構築した複数(計5台)のCCDカメラを用いたマルチカメラ撮影法を用いて,BP設置時のキャビティパターンをインデューサ翼とBP位置との位相を固定したアンサンブル平均により構築し,BP位置とキャビティの大小パターンの関係を明らかにした.また,並行して行った翼間壁面静圧計測により圧力分布とキャビティパターンの整合性を確認するとともに,インデューサ翼前縁直前及び直後において流れ場のLDV(レーザードップラー流速計)計測を行い,障害板設置によるインデューサ翼間流入流量の変動を明らかにし,非対称なキャビティパターンの形成機構を明らかにした.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Suppression Effect of Upstream Installed Ring-Shaped Obstacle Plate on Cavitation Surge in Pump Inducers2008

    • 著者名/発表者名
      J.-H.Kim, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Fluid Science and Technology 3

      ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [学会発表] Rotating Behavior Observation of Cavitation in Inducer with Suction Axi-asymmetrical Plate2007

    • 著者名/発表者名
      J.-H.Kim, et. al.
    • 学会等名
      The 9th Asian International Conference on Fluid Machinery
    • 発表場所
      Jeju, Korea
    • 年月日
      20071000
  • [学会発表] Numerical/Experimental Investigations on Inlet Back Flow in a Helical Inducer in Partial Flow Conditions2007

    • 著者名/発表者名
      S. Watanabe, et. al.
    • 学会等名
      5th Joint ASME/JSME Fluids Engineering Conference
    • 発表場所
      San Diego, California
    • 年月日
      20070800

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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