研究課題
平成17年度に行なった研究活動は、(1)SOFCの燃料の多様性とそれを用いるハイブリッドシステム、バイオマスの燃料化に関する検討、(2)バイオマス模擬燃料を用いる実験設備の立ち上げと予備実験、(3)SOFC単体セルに関するシミュレーション技法の検討、(4)SOFC発電モジュールに関するシミュレーション技法の検討、の4種類である。(1)については、SOFC、バイオマス燃料、燃料の脱硫・改質、などに関する既存の報告を調査し、基本的にバイオマス燃料によるSOFCの運転が不可能でないことを結論した。(2)については、当初流用を予定した既存のSOFCモジュールを用いて、その特性の検討を行なったが、それにバイオマス模擬燃料を導入して仕様外条件で実験することは、破損などのリスクを背負うため、別途に納入企業から貸与を受けるスタックを用いる共同研究として実験する方が合理的と判断し、そのための試験装置を導入した。この結果、予備実験は平成18年度送りとなった。(3)、(4)については、単体セルおよび発電モジュールのシミュレータの開発を目指して、鋭意検討を重ねている。その成果は、2種類の国際会議における2件の招待講演として発表するとともに、数編の論文として発表した。平成18年度にも、その成果は継続して発表予定である。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (9件)
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