研究課題
1、視覚、聴覚および触覚の多感覚モダリティの認知・記憶タスクの認知心理学実験の実施と結果解析被験者の視覚(眼)に各種の静止と動的パターンを、聴覚(耳)に各種純音とノイズ音声を、触覚(手)に長さ・形状等を呈示し、被験者がそれらの情報を認知・記憶する際、所要時間と正確さを計測した。視覚、聴覚または触覚の複数刺激を呈示するとき、視覚、聴覚と触覚の相関特性を定量的に測定・解析して、多感覚モダリティ脳波実験とfMRI実験の設計に基礎データを提供してそれらの実験を設計した。2、多感覚モダリティの認知・記憶タスクの脳波とfMRIの計測実験の実施と結果解析多感覚モダリティ記憶モデルを提案するため、多感覚刺激を認知・記憶する際の脳内活動を客観的に計測する必要がある。本研究では、まず多感覚モダリティの時間特性の解析に強い脳波(EEG)と空間特性の解析に強い磁気共鳴画像(fMRI)をそれぞれ計測して、それらの結果を解析した。3、実験データの整理・変換と統合解析による実験結果の解析fMRI実験によって得られた、被験者の認知・記憶回答の離散量(反応時間、正回答の回数等)、脳波信号の波形と磁気共鳴画像の実験データを、データ変換手法を用いて、多変量解析を行った。4、多感覚モダリティ記憶仮説モデルの提案以上の実験データとその解析結果に基づいて、視聴覚の方向注意仮説モデル、指の能動・受動による触覚パターン知覚の仮説モデル、言語記憶処理の仮説モデルを提案した。5、視覚、聴覚と触覚検査に基づく認知症早期診断システムの考案視覚、聴覚と触覚の各種検査刺激は検査刺激データベースに格納される。視覚、聴覚と触覚検査刺激はそれぞれメガネ式ディスプレイ、ヘッドホン、触覚デバイスを通じて被検者に呈示される。被検者は回答キー経由でコンピュータと会話する。多感覚の諸検査によって認知症の早期診断を目指している。
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