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2006 年度 実績報告書

身体的コミュニケーションの引き込み原理に基づく生活基盤ヒューマンインタフェース

研究課題

研究課題/領域番号 17360118
研究機関岡山県立大学

研究代表者

渡辺 富夫  岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30167150)

研究分担者 神代 充  岡山県立大学, 情報工学部, 助教授 (30314967)
山本 倫也  岡山県立大学, 情報工学部, 助手 (60347606)
キーワードヒューマンインタフェース / ヒューマンインタラクション / 身体的コミュニケーション / 身体性インタラクション / コミュニケーション支援 / 身体性 / 身体性メディア / ロボット
研究概要

発話音声に基づいてうなずきや身振りなどの身体的リズムの引き込みをロボットやCGキャラクタのメディアに導入することで、対話者の身体性を共有してインタラクションを円滑にする身体的コミュニケーションシステムを開発し、引き込みによる身体的インタラクションの重要性を実証してきた。本年度は、とくに集団引き込み反応によって場を盛り上げる手法として、歌い手の音声に対して複数の手型3Dオブジェクトが身体的引き込み動作を行うことで、歌い手と聴き手が一体となって場が盛り上がり、演者のパフォーマンスを支援する仮想観客システムのプロトタイプを開発した。本システムは、2007年2月18日に岡山県天神山文化プラザで開催された「かいゆう展」フィナーレコンサートで実演した。またタイピングを音声入力と見立てて、タイピングに基づくコミュニケーション動作の生成モデルを構築し、キャラクタチャットへの導入により、タイピング駆動型身体引き込みキャラクタチャットシステムInterChatを開発した。これまでの音声入力インタフェースをタイピング入力インタフェースへと拡張した。さらに講演者がスクリーンの前に立ち説明を行うプレゼンテーションの形式を想定し、講演者の発話音声から典型的な聞き手のうなずき反応を主体とした身体的引き込み反応を視触覚情報として講演者と聴衆に提示することで、互いに引き込み、一体感が実感できるプレゼンテーション支援システムのコンセプトを提案し、聞き手インタラクションモデルを開発した。このモデルの身体的引き込み反応を視覚情報として提示するInterPointerと振動刺激として提示するInterVibrator、InterPointerとInterVibratorを統合した視触覚提示システムのプロトタイプを開発し、実際のプレゼンテーションを模擬した官能評価実験を行うことで、システムの有効性を示した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 人を引き込む身体的コミュニケーション技術2007

    • 著者名/発表者名
      渡辺富夫
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 Vol.106,No.539

      ページ: 41-42

  • [雑誌論文] A Study on Robot-Human System with Consideration of Individual Preferences (2nd Report, Multimodal Human-Machine Interface for Object-Handing Robot System)2006

    • 著者名/発表者名
      Mitsuru Jindai, Satoru Shibata, Tomonori Yamamoto, Tomio Watanabe
    • 雑誌名

      JSME International Journal, Series C Vol.49, No.4

      ページ: 1033-1039

  • [雑誌論文] 力覚コミュニケーション解析のためのバーチャル腕相撲システムの開発2006

    • 著者名/発表者名
      山田貴志, 渡辺富夫
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(C編) Vol.72,No.721

      ページ: 2972-2979

  • [雑誌論文] 音声駆動型身体引き込みキャラクタに力覚センサ入力を併用した身体的コミュニケーションシステム2006

    • 著者名/発表者名
      神代充, 渡辺富夫
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(C編) Vol.72,No.720

      ページ: 179-186

  • [雑誌論文] Analysis and Synthesis of Facial color for Facial Image Synthesis in a Virtual Arm Wrestling System2006

    • 著者名/発表者名
      Takashi Yamada, Tomio Watanabe
    • 雑誌名

      Journal of Robotics and Mechatronics Vol.18,No.4

      ページ: 433-441

  • [雑誌論文] 音声駆動型身体引き込みキャラクタを映像に重畳合成した教育支援システム2006

    • 著者名/発表者名
      山本倫也, 渡辺富夫
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 Vol.47,No8

      ページ: 2769-2778

  • [図書] 機械工学便覧 基礎編α7 情報・ソフトウェア2006

    • 著者名/発表者名
      渡辺富夫(共著)
    • 総ページ数
      125
    • 出版者
      丸善

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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