• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

磁気共鳴画像化装置(MRI)や原子力施設等で使用可能な音響入出力デバイスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17360157
研究機関新潟大学

研究代表者

大河 正志  新潟大学, 自然科学系, 教授 (90213644)

研究分担者 佐藤 孝  新潟大学, 自然科学系, 教授 (10143752)
キーワード光マイクロホン / 光集積回路 / ダイヤフラム / 光導波路 / MOEMS
研究概要

平成17年度は,ガラス基板光導波型マイクロホンの開発を重点的に行い,感度の向上及びノイズの低減を図った。
光マイクロホンは音圧感知部のダイヤフラムとその上を通る直線光導波路からなる。光マイクロホンにおいて,感度と共振周波数はマイクロホンの特性を決める重要な性能指標である。本研究では,感度向上を狙いつつ,共振周波数をできるだけ高くすることを念頭に置き,位相感度と共振周波数をそれぞれ2.5mrad/kPa,3.4kHzに設定した。理論計算からダイヤフラムサイズを20mm×20mm×0.15mmと設計し,光マイクロホンの試作を行った。試作マイクロホンの位相感度(測定値)は1.3mrad/kPaで,設計値の半分程度にとどまったが,我々のグループが行った先行研究に比べ,11倍の感度向上を達成した。一方,雑音低減に関しては,まず光マイクロホンシステム(光マイクロホン,レーザ光源,光検出器)における雑音評価を行い,10Hz以下の雑音と25kHz付近の雑音が極めて大きいことを見出した。10Hz以下の雑音については,除震台の除振効果の低下から生じた光軸ずれによるものではないかと推測している。また,25kHz付近の雑音は,光検出器の設計に不十分な点があり,25kHz付近の利得が高くなったためと考えている。これらの雑音をカットするため,通過帯域300Hz〜3kHzのバンドパスフィルタを導入した結果,雑音は実効値で9.7mVから1.9mVまで減り,比較的大きな雑音低減に成功した。上記の改善を施した光マイクロホンに周波数1kHz,音圧25Pa(122dB-SPL),20Pa(120dB-SPL),8Pa(110dB-SPL),2Pa(100dB-SPL)の音波を印加し,すべての音圧の音波検出に成功した。現在のところ,検出可能最小音圧は周波数lkHzにおいて100dB-SPLである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 光弾性効果を利用した光導波型マイクロホンの実現可能性2005

    • 著者名/発表者名
      新國 広幸
    • 雑誌名

      第15回電気学会東京支部新潟支所研究発表会予稿集

      ページ: 73

  • [雑誌論文] Feasibility of guided-wave optical microphone based on elasto-optic effect2005

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Nikkuni
    • 雑誌名

      Proceedings of SPIE 6049巻

      ページ: 56-63

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi