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2007 年度 実績報告書

符号木の特性解析とそのデータ圧縮および暗号システムへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 17360174
研究機関東京大学

研究代表者

山本 博資  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (30136212)

研究分担者 古賀 弘樹  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (20272388)
有村 光晴  湘南工科大学, 工学部, 講師 (80313427)
キーワード符号木 / データ圧縮 / 放送型暗号 / T-code / 乱数検定
研究概要

本年度は,符号木の暗号システムへの応用に関して下記の2点について研究を行った。
1.符号木の放送暗号システムへの応用
公開通信路を通して有料放送を契約者だけに配信するために暗号が利用される。そのとき,各サービスへのユーザの加入や脱退が生じるごとにより鍵を更新しなければならないため,効率のよい鍵の更新方式が必要となる。本研究では,サービスをメタツリー状に階層化し,ユーザの脱退や加入に対して,柔軟にセッション鍵の更新が可能な鍵配送方式を提案した。従来の方式には,ユーザの加入や脱退に対応することが可能なシステムも存在するが,本研究で提案した方式では,新規に加入したユーザが脱退する場合でも,鍵を配り直すことなく鍵の更新が可能となる特長を有している。
2.T-codeの改良とT-codeを用いた乱数検定
暗号システムの安全性は使用する擬似乱数の安全性に大きく依存しているため,系列の信頼できる乱数検定法が必要になる。標準的な検定法としてNISTの乱数検定があるが,符号木と密接に関係しているLempel-Ziv(LZ)検定に欠点があり,NISTの検定から除去されてしまっている。本研究では,M。Titchenerにより考案されたデータ圧縮用の符号であるT-codeを詳しく検討することにより,その符号化法をシンプルなものに改良した。さらに,T-codeに基づくT-complexityを用いて乱数検定を行えば,LZ検定のような欠点が生じず,乱数検定に利用できることを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] T-Codeを用いた乱数検定法の構成法について2008

    • 著者名/発表者名
      浜野 健二, 山本 博資
    • 学会等名
      電子情報通信学会情報セキュリティ研究会
    • 発表場所
      Tokyo,Japan
    • 年月日
      20080228-29
  • [学会発表] Broadcast Encryption over Multiple Hierarchal Service Sets2008

    • 著者名/発表者名
      E.Taniguchi and H.Yamamoto
    • 学会等名
      SCIS2008(2008Symposium on Cryptography and Information Security)
    • 発表場所
      Miyazaki,Japan
    • 年月日
      20080122-25

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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