研究課題/領域番号 |
17360187
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
安倍 正人 岩手大学, 工学部, 教授 (00159443)
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研究分担者 |
小川 彰 岩手医科大学, 脳神経外科学講座, 教授 (10204067)
冨塚 信彦 岩手医科大学, 脳神経外科学講座, 助手 (60306008)
永田 仁史 岩手大学, 工学部, 助教授 (40301030)
藤岡 豊太 岩手大学, 工学部, 助手 (60292174)
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キーワード | 脳血管異常 / 診断 / 振動 / 位置推定 |
研究概要 |
(1)実用化レベルの計測装置の試作 現在の計測装置で問題となっている演算速度を改良するため、DSP(ディジタル信号処理プロセッサ)ボードを購入した。岩手大学は開発したアルゴリズムを移植中である。 (2)データ解析 解析の結果、頭蓋骨による音の反射が診断精度に大きな影響を与えていることがわかり、新たなアルゴリズムを開発した。この成果は特許に申請した。また、この際に行った水タンク実験で、センサの取り付け方(ヘッドギア)の問題を発見した。この結果、新たにヘッドギアを作り直すことになった。 (3)データの採取と臨床試験 岩手医科大では、患者がいなかったためと、ヘッドギアの作り直しのため、2名の患者データしか採取できなかった。健常者25名、患者2名のデータを採取し、解析を行った結果、センサは額に4つ設置するのではなく、額に2個、後頭部に2個(枕を加工して設置)設置すればよいことがわかった。その場合、まだ2名のデータであるが特異度が100%となった。ただし、額にのみセンサを4個用いたデータを含めた結果では特異度が72%であった。 (4)自動可視化プログラムの作成 岩手大学は、病変位置の可視化を自動で行うプログラムを完成させ、それまで手作業で1時間以上かけて製作した解析結果図を1分程度で描くことができるようになった。
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