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2006 年度 研究成果報告書概要

脳の血管病変の非侵襲的診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17360187
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 計測工学
研究機関岩手大学

研究代表者

安倍 正人  岩手大学, 工学部, 教授 (00159443)

研究分担者 小川 彰  岩手医科大学, 医学部, 教授 (10204067)
冨塚 信彦  岩手医科大学, 医学部, 助手 (60306008)
永田 仁史  岩手大学, 工学部, 助教授 (40301030)
藤岡 豊太  岩手大学, 工学部, 助手 (60292174)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
キーワード医療・福祉 / 計測工学
研究概要

脳卒中は、現在本邦において癌、心臓病と並んで3つの大きな死亡原因の1つである。近年MRIなどを用いた脳ドックが注目されており、さまざまな試みがなされている。しかし、脳ドックは未だ高価で、かつ検査時間も長く、健康診断への応用は現時点では困難である。費用効果比の観点からは、より多くの集団に対して、低コストで非侵襲的・非観血的かつ確実に診断を行なうことのできるマススクリーニング検査の出現が待たれている。
我々は、脳内の血管障害を簡易かつ非侵襲的に発見する方法として、前額部に複数のセンサを取り付け、血管異常部から放射される音を基にビームフォーミングによりその異常位置を低コストで非侵襲的・非観血的かつ確実に診断を行なうことのできるマススクリーニング検査法を開発している。
空間上の異なる2点にセンサがあると仮定すると、測定される応答波形は距離差に応じた音の到達時間差τが生じる。これを利用して指向性合成により異常位置を推定する。しかし、頭蓋の直径は約18cmで、血管異常部位からの放射音の波長は1.5m程度なので通常の指向性合成では音源位置の推定は困難である。そこで我々は、音源からセンサまでの到達時間差を、2つのセンサ出力間のクロススペクトルにより推定する方法を開発した。しかし、異常部位から放射された音は頭蓋から反射することによって共振が発生し、その共振の影響で正確な位置推定が困難になることが分かった。
この問題を解決するために、センサ出力波形を短い矩形窓で切り取ってFFTをかけることによって共振によるパワースペクトルの値がディップとなる周波数を探し出し、その共振によるディップ周波数におけるクロススペクトルの位相情報を用いる手法を開発した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 特許2006

    • 発明者名
      安倍他3名
    • 権利者名
      岩手大学, (株)新興製作所
    • 産業財産権番号
      特願2006-067697
    • 出願年月日
      2006-03-13
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-27  

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