研究分担者 |
岩下 和義 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (40203377)
茂木 秀則 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 講師 (80261882)
谷山 尚 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (80236710)
齊藤 正人 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (40334156)
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研究概要 |
本研究では従来地盤震動を扱う際に全く考慮されてこなかった地表面の影響を明らかにすることを目的とした.一般に,地表面の地形には,凹凸があり,樹木、家屋、ビルが密集している.地形に関しては,非常に不整形な特殊な地形ではなく,小さな振幅の凹凸が無限に連なった一般的な地形を対象とし,この地形の影響を,定量的かつ波動論的に明らかにすることを目的の一つとした.また,樹木に関しては,地震動にどのような影響を与え,堤防などの土構造物の安全性にどのような影響を及ぼすのかを明らかにした.構造物群に関しては,不規則に配列する建物群の影響を確率統計的に扱うことにより,この影響の平均像を明らかにすることを目的にした. 昨年度の研究に続いて,地形の影響,樹木の影響,建物群の影響それぞれに対して研究を進めた.地形の影響に対しては不整形な地盤を解析する境界要素法を改良し,樹木の影響に対しては大変位、崩壊挙動解析法を展開し,建物群の影響に対しては有限要素法を改良した.それぞれに対して方法論およびプログラムを完成させた後,幾つかの例に対してこれらを適用し,方法およびプログラムの妥当性を検討した.また,実際の地形や建物などの例に適用することにより,解析結果を求め,これらの定性的および定量的な解釈を行った.更には,地震動の実測結果を解析することにより,理論計算から得られた結論との整合性を検討した.そして,得られた結果をまとめ上げた.
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