研究分担者 |
平澤 征夫 中部大学, 工学部, 教授 (50065281)
小池 狭千朗 愛知工業大学, 工学部, 教授 (70064938)
畑中 重光 三重大学, 工学部, 教授 (00183088)
小林 孝一 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20283624)
伊藤 睦 中部大学, 工学部, 講師 (00345927)
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研究概要 |
平成17年度の主な研究項目は,以下のようである. I.内部欠陥を有する角柱コンクリートの有限要素圧縮破壊解析 II.鉄筋破断を有する鉄筋コンクリート部材のポストピーク挙動に関する解析的研究 III.コンクリートの強度低下と鉄筋破断の生じたRCはり部材の耐荷性能に関する実験的研究 IV.塩害により劣化したRC部材の耐震性に関する研究 V.曲げ破壊するRCはり部材の損傷度指標の検討 ここでは,ジャンカを有する角柱コンクリートや鉄筋破断を有する鉄筋コンクリート(RC)はりなどを対象として,内部欠陥が圧縮強度ならびにポストピーク領域での破壊形態に与える影響ついて解析的に考察した.また,これと並行してASRや塩害などによる内部欠陥を模擬したRCはりのポストピーク領域にまで至る載荷実験を実施した.さらに,RC部材の損傷度評価に必要な基礎的なデータを収集することを目的に曲げ破壊するRCはり部材の載荷実験も行った. 平成18年度の主な研究項目は,以下のようである. I.軸圧縮下で曲げ変形を受けるコンクリート充填鋼管柱の内部性状に関する三次元FEM解析 II.中心軸圧縮を受けるコンファインドコンクリートの内部性状に関する解析的研究 III.内部欠陥を有するRC柱部材の耐荷性能に関する実験的研究 IV.塩害劣化したRCはり部材の曲げ耐荷性能に関する実験的研究 ここでは,軸圧縮下で曲げを受けるコンクリート充填鋼管柱ならびにRC柱,さらには中心軸圧縮力を受けるコンファインドコンクリートを対象として,ポストピーク領域にまで至る内部コンクリートへの拘束効果ついて解析的に考察することにより,補強に関する基礎的なデータを得た.また,平成17年度と同様に,ASRや塩害などによる内部欠陥を模擬したRCはりのポストピーク領域にまで至る載荷実験を実施した.劣化度と耐荷性能,特に,RC部材の曲げ耐荷性能との関係を定量的に明らかにすることを目的とした.
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