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2006 年度 実績報告書

緩衝機能を有する落橋防止装置の耐力と変形性能の評価および動的設計法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17360219
研究機関立命館大学

研究代表者

伊津野 和行  立命館大学, 理工学部, 教授 (90168328)

研究分担者 野坂 克義  立命館大学, 理工学部, 講師 (50373105)
北原 武嗣  関東学院大学, 工学部, 助教授 (00331992)
梶田 幸秀  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (10403940)
キーワード落橋防止 / 耐震設計 / 橋梁 / 連続橋 / 相対速度 / フェイルセーフ / ゴム / 緩衝材
研究概要

橋梁構造物の耐震安全性を最終的に保障する落橋防止装置について、耐力や変形性能および衝撃緩衝性能に関する、工学的に根拠のある新しい動的設計手法を開発することを目的としている。落橋防止装置の中でも、特に、連結ケーブル方式のデバイスを対象とし、数値解析と実験結果を元に要求性能を明らかにすることを目的とした。
現行の落橋防止システムは、死荷重反力の1.5倍に相当する耐荷力を保証するよう定められているが、この根拠は必ずしも明らかではない。また、作動するときの状況を考えると、衝撃的な力が作用することが予測される。緩衝機能をもつ落橋防止装置の開発と、その設計法の整備が望まれている。
今年度の研究では、昨年度に引き続き、装置の作動時速度について検討した。装置の作動時速度によって、装置に作用する荷重が変化する。よって、隣接構造系間の固有周期差あるいは比によって、地震時に生じる最大相対速度の推定を行い、それをグラフ化して表現した。
次に、緩衝材を含めた落橋防止装置の履歴復元力特性について検討した。桁間衝突用緩衝材ゴムの圧縮剛性に関する実験的検討を行い、数値解析モデルの妥当性を検証した。落橋防止ケーブルに関しては、桁供試体に取り付けたケーブルを油圧アクチュエータによって引っ張り、取り付け部の性能について検討した。
また、多径間連続橋の落橋防止装置については、落橋防止ケーブルに必要な断面積や長さについて、その設計手順について検討した。何らかの原因で端部支承が破壊した場合に、他の支承や桁に過度の応力が発生しないようにするために必要な落橋防止ケーブルの強度と変形能力について定式化を行った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 落橋防止ケーブルの設計作動速度に関する基礎的研究2007

    • 著者名/発表者名
      野瀬大資
    • 雑誌名

      第10回地震時保有耐力法に基づく橋梁等構造物の耐震設計に関するシンポジウム講演論文集

      ページ: 4

  • [雑誌論文] 連続桁における落橋防止ケーブルの所要条件に関する基礎的研究2007

    • 著者名/発表者名
      中尾尚史
    • 雑誌名

      土木学会論文集 63・1

      ページ: 12

  • [雑誌論文] 落橋防止ケーブルの設計作動速度に関する基礎的研究2006

    • 著者名/発表者名
      野瀬大資
    • 雑誌名

      土木学会第61回年次学術講演会 I

      ページ: 2

  • [雑誌論文] 多径間連続橋における落橋防止ケーブルの必要剛性に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      中尾尚史
    • 雑誌名

      土木学会第61回年次学術講演会 I

      ページ: 2

  • [雑誌論文] 弾塑性応答を考慮した桁間衝突速度に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      北原武嗣
    • 雑誌名

      第12回日本地震工学シンポジウム論文集

      ページ: 4

  • [雑誌論文] 連続桁における落橋防止ケーブルの効果に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      中尾尚史
    • 雑誌名

      第10回地震時保有耐力法に基づく橋梁等構造物の耐震設計に関するシンポジウム講演論文集

      ページ: 6

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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