研究課題/領域番号 |
17360221
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地盤工学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古関 潤一 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30272511)
|
研究分担者 |
佐藤 剛司 東京大学, 生産技術研究所, 研究支援推進員 (30092224)
清田 隆 東京理科大学, 理工学部, 助教 (70431814)
堤 千花 東京大学, 生産技術研究所, 技術職員 (20396914)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
キーワード | 三軸試験 / 中空ねじり試験 / 液状化 / 細粒分 / 砂質土 / 凍結サンプリング試料 / 再構成試料 / 弾性的変形特性 |
研究概要 |
自然状態で存在する砂地盤の液状化特性については未解明な点が多い。例えば、標準貫入試験結果に基づいて液状化強度を判定する際に用いる関係式は、細粒分の多い砂質土の場合には極めて限定されたデータに基づいて設定されており、必ずしもその妥当性は明らかになっていない。実務で最も信頼性の高いサンプリング手法として用いられている凍結サンプリングも、細粒分の多い砂質土の場合は透水性が低いため、凍結速度が大きすぎる場合には、間隙水の膨張によって試料が乱されてしまうおそれがある。このような乱れの程度の評価法についても確立された技術は存在しない。また、年代効果に伴う土粒子構造の変化の影響についても、十分な説明はいまだなされていない。以上の背景のもとで、細粒分を有する自然砂質土層の液状化現象に及ぼす諸要因の影響とその評価法を明らかにすることを目的として、3種類の凍結不撹乱試料とその再構成試料を対象とし、特に堆積年代の違いと微小変形特性に着目した研究を実施した。その結果、不撹乱試料の液状化強度と微小ひずみ剛性は対応する再構成試料よりも大きいことと、これらの差は更新世の試料のほうが完新世の試料よりも大きく、年代効果の違いが反映されていることを明らかにした。再構成試料に多数回の排水繰り返し載荷履歴を与えることにより、これらの特性を改善することができたが、更新世の試料の場合には不撹乱試料のレベルまで到達することはできなかった。さらに、数十パーセントを超える大ひずみ領域までの液状化挙動を、改良した中空ねじりせん断試験装置を用いて詳細に測定した。また、凍結試料を誘拐させる際に与える拘束圧の大きさが、液状化特性に影響を及ぼすことを見出した。
|