研究課題/領域番号 |
17360230
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
真野 明 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50111258)
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研究分担者 |
田中 仁 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30171755)
佐々木 幹夫 八戸工業大学, 工学部, 教授 (30118195)
伊福 誠 愛媛大学, 工学部, 助教授 (20108400)
南 將人 八戸工業高等専門学校, 建設環境工学科, 助教授 (60280319)
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キーワード | 河口砂州 / 沿岸漂砂 / 地形平衡 / 河口維持 |
研究概要 |
2005年8月22日、インドネシアのジャカルタで日本-インドネシアの河口に関するワークショップを開催し、そこで本研究グループから真野、田中、佐々木、南の各研究分担者が研究発表を行った。 真野は、河口と潟湖入口の地形平衡を統一的に扱う平衡条件の一般化ついて基調講演を行った。また、河口砂州の中を河川流が浸透する場合の地形平衡条件を新たに求め、この適用性について議論した。砂州が長い場合、砂州を構成する土砂の粒径が大きくて浸透しやすい場合などに浸透の効果が現れてくる。 田中は、河口の科学と管理に関する基調講演を行い、この問題が日本・インドネシア両国にとって学術的、行政的に益々重要な課題となることを示した。また、入射波形が浅海域で非線形性が強くなって非対称になった時の、底面せん断応力とそれによる土砂輸送特性につい研究成果を発表した。 佐々木は、岩木川河口の開口部位置や開口幅に関する歴史的な資料を発掘解析した。この河口は十三湖と呼ばれる広大な潟湖を有し、潮汐と風浪が河口の地形を決めている、貴重な現場である。現在は導流堤により、河口が固定されているが、それ以前には位置が大きく変わり、度々閉塞してきた河口である。閉塞にいたる過程が詳しく分析され、気象擾乱との関係が議論された。 南は、海岸侵食防止構造物である、人口リーフ開口部の流速と局所洗掘の関係を詳しく調べた。水理実験を実施し、底面流速場と海底地形変化分布を測定した。次に、水理実験と同じ条件で、ブシネスク方程式を基礎式とする数値解析を実施し、底面流速や地形変化の再現性を調べた。
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