研究課題
基盤研究(B)
粒子速度計測に関し、以下の通り熱線型センサを中心としてその基本的な特性把握と応用計測を試み、粒子速度計測が大変有効なことを確認して研究目的を達した。1.音圧マイクロフォンとの同時計測を念頭にセンサの感度校正法を検討した。伝達関数値により相対補正を行う方法が有効でその近似式を適用するのも有用であった。指向性が異なる2種類のセンサの導入がより有効と判断し、応用実験に適用した。2.応用計測として、熱線型粒子速度センサとマイクロフォンを用いるインピーダンス計測法に取り組んだ。大学構内の草地の表面や積雪面にマイクロフォンと粒子速度センサを並置して、直上音感による伝達関数分析からインピーダンス計測が行えることを確認した。北海道の広い草原でも計測を行い、音響インピーダンス計測値を音響伝搬特性の数値計算に適用し、実測との良い対応を確認した。3.建築音響や騒音制御分野で広く知られる孔あき版、スリット構造、ヘルムホルツ型共鳴器の吸音特性についてアドミッタンス計測法を適用し、鋭い共鳴特性が生じていることが計測でき、本計測法の有効性を確認した。4.多孔質排水性舗装の健全度を共鳴現象の観測などで診断する方法に粒子速度センサが有効であり、可搬型検査装置の実現可能性が示唆された。5.軽量2重壁内の遮音性能の向上に多孔質吸音材の挿入が有効で、音波の入射角度依存性の有ることを確認した。挿入効果について挿入密度や厚さの効果、音感入射方向依存性を調べ、さらに効果の根拠を把握するためグラスウール内の音波の伝搬方向を粒子速度センサにより観測し、水平入射に近い60度以上でコインシデンス効果抑制に有効に寄与する特性等が判明した。低音域共鳴透過現象の抑制法についても、ヘルムホルツ共鳴器を中空部に埋め込み内部音圧を低下させる試みで遮音欠損が解消されることを確認した。
すべて 2006 2005 2001
すべて 雑誌論文 (12件)
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