研究課題/領域番号 |
17360297
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
安田 丑作 神戸大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40031124)
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研究分担者 |
沖村 孝 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (50031125)
三輪 康一 神戸大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10116262)
小浦 久子 大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (30243174)
末包 伸吾 神戸大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10273757)
栗山 尚子 神戸大学, 大学院・工学研究科, 助教 (00362757)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 密集市街地 / 街区 / 街区協同再生システム / 合意形成 / 協調的住環境改善手法 / 空地・空き家 / 土地利用 / 建替え |
研究概要 |
研究の目的は,「街区協同再生システム」の構築に向けて,住環境・防災・法制度・地域経済等の視点による評価により,モデル街区を対象として<仮想的整備プログラム>の街区への影響を評価することである。 1.密集市街地を対象とした,整備地区および課題抽出国内の山麓市街地の整備の現状を評価した。神戸市接道不良区域の事例について協調的住環境改善手法とその評価を行った。神戸市神前町2丁目北地区を事例とした小規模組合施行土地区画整理事業の有効性、神戸市新開地地区と水道筋地区を事例とした共同建替の事業実効性について分析した。 2.街区協同再生システムの構成要素の解明とその評価分析手法 住環境については、都市計画の土地利用計画の空間単位は用途地域であるが、市街地の土地利用規制の空間単位は敷地であり、計画と規制の空間単位の齟齬が、敷地コントロールを困難にしていることを指摘した。防災面については、敷地境界線にこだわらない宅地防災における共生的安全の必要性を提案した。法制度については、建築基準法42条、43条等に関する判例の検討により、街区単位での空間確保策を検討した。経済面については、市場活用型資金確保の可能性、不動産マネジメント主体としての社会的企業のあり方等について検討し、コミュニティ・ファイナンスの可能性を示唆した。 3.モデル街区を対象とした<仮想的整備プログラム>の実施とその検証 神戸市上池田地区において、阪神大震災後活用されずに残る空き地・空き家が多く存在していることから、それらを有効に利用するために、土地利用更新と空間管理のシステムを構築する必要性を示した。神戸市駒ヶ林地区において、建築基準法上道路ではない通路を含む細街路が多く現存する敷地群で、現在取り組まれている事例について、整備の適用の可能性についてシミュレーションを行い、個別整備を可能にする手法を提案した。
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