研究課題/領域番号 |
17360377
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
幡手 泰雄 鹿児島大学, 工学部, 教授 (00038051)
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研究分担者 |
吉田 昌弘 鹿児島大学, 工学部, 准教授 (50315397)
愛甲 涼子 鹿児島大学, 工学部, 教務職員 (50244265)
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キーワード | 液晶 / 強誘電特性 / マイクロカプセル / 電場応答 / In situ重合 |
研究概要 |
強誘電性液晶素子を外殻に導入した電場応答機能を有する超緩慢徐放性マイクロカプセルを開発し、その物性を様々な角度から定性的、定量的に評価した。強誘電性液晶モノマーとスチレン等のモノマーを用いてin situ重合し、液晶性素子を外殻骨格に導入することで自己組織化させたマイクロカプセルを調製した。すなわち、イソオクタン溶媒に重合開始剤と共に液晶モノマーとスチレン等のモノマーを溶解させて水中に液滴として懸濁させ、80℃に保つと液滴内でin situ重合が生じ、多孔質ポリマーで被覆されたマイクロカプセルを得ることができた。本研究の場合、界面重合を行った後、この多孔質部を塞ぐことがマイクロカプセルの特徴の一つといえる。つまり、イソオクタン中にセバコイルクロライドを他の重合性のモノマー群と共に予め溶解させておき、前述のin situ重合を終了させた。次に、エチレンジアミン水溶液を連続相(水相)に滴下することで界面重合を行い、ナイロン膜で多孔質部を塞ぐことが可能となった。電場による徐放コントロールを評価するために徐放対象物質として電荷を有しない水溶性のゲスト(糖類や薬物)を利用し、マイクロカプセル中の芯物質交換には液中乾燥法を利用することで徐放物質を内包する電場応答性完全隔離型マイクロカプセルが調製可能であった。電場環境下における芯物質の徐放挙動を検討した結果、電場印可「あり」および「なし」で芯物質の徐放コントロールが可能であることを実証した。
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