研究課題
基盤研究(B)
メソ多孔質シリカ、ゼオライトの表面または骨格にフッ素イオンを修飾することにより、有機物の吸着濃縮に適した疎水性表面を有するメソ多孔質シリカ、ゼオライトを創製した。これを触媒担体とし酸化チタン光触媒と組み合わすことにより、水中に希薄に拡散している有機汚染物質(プロパノール、フェノール)を高度に吸着濃縮し、さらに光触媒反応により効率よく酸化分解する環境浄化システムを開発した。環境ホルモン、有機ハロゲン化物、シックハウス症候群の原因となるアルデヒド、色素廃液、畜産糞尿廃液など、実際に問題になっている環境汚染有機物質の省エネプロセスでの濃縮分解を試みることで、開発した疎水性吸着剤/光触媒系の実用への可能性と問題点を検討し、改良を試みた。吸着剤の高性能化を目指して、細孔径の異なる細孔を有するメソ多孔質シリカ、ゼオライトを調製し、その表面をFイオンにて疎水化することにより、より大きなサイズを有する汚染物質の濃縮分解無害化を試みた。また、酸化チタン光触媒を細孔内だけでなくシリカ骨格構造に組み込んだ配位構造の異なる四配位酸化チタン種を設計し、その反応性の検討を行った。配位構造の異なる四配位酸化チタン種が高い光触媒活性を発揮することを見出した。一方、C、Vドープなどを利用して、可視光応答性がある光触媒を調製すべく改良を試みた。これら、ドープした金属イオン種の配位構造は放射光を利用するXAFS測定などにより解析し、孤立高分散状態で添加されていることを明らかにした。
すべて 2008 2007 2006 2005 その他
すべて 雑誌論文 (26件) (うち査読あり 16件) 学会発表 (38件) 図書 (3件) 備考 (1件) 産業財産権 (2件)
Journal of Physical Chemistry C 112
ページ: 2593-2600
Catalysis Today 132
ページ: 146-152
ページ: 397-404
Material Transaction 49
ページ: 398-402
Chemical Engineering Science (in press)
Pure and Applied Chemistry 79
ページ: 2095-2100
Chemistry Letters 36
ページ: 1068-1069
日本金属学会誌 71
ページ: 840-844
化学工業 58
ページ: 517-521
化学 62
ページ: 60-61
Mat. Sci. Forum 544-545
ページ: 115-118
Solid State Phenomena 124-126
ページ: 1817-1820
Chem. Lett 36
ページ: 348-353
Catal. Today 126
ページ: 375-381
Compres Rendus Chimiea 9
ページ: 817-821
Catalysis Today 111
ページ: 254-258
Material. Science. Forum 510-511
ページ: 9-12
Journal of Physical Chemistry. B 110
ページ: 21764-21770
Catal Today 111
Stud. Surf. Sci. Catal. 158
ページ: 175-182
Stud. Surf. Sci. Catal 158
Applied Surface Science (in press)
Materials Letters (in press)
Journal of Nanoscience and Nanotechnology (in press)
http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/kg-portal/aspi/RX0011D.asp?UNO=12838&page=
