研究課題/領域番号 |
17360415
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
早稲田 卓爾 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (30376488)
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研究分担者 |
山口 一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20166622)
武市 祥司 東京大学, 大学院工学系研究科, 助教授 (90291319)
鈴木 英之 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (00196859)
宮澤 泰正 海洋開発研究機構, 地球環境フロンティア研究センター, 研究員 (90399577)
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キーワード | 海洋波浪 / 第三世代波浪予測モデル / 黒潮 / GIS |
研究概要 |
1.マルチスケール波浪海洋結合モデルの構築及び超高解像度海洋モデルの構築 (1)高解像度波浪推算モデル構築のため、NOAAにより開発・管理されている、WaveWatchIIIの実行速度テストを行った。その結果を検討し、17年度予算の大半をAMD-Opteron4CPU(8Core)並列シェアードメモリー数値演算ワークステーション(2台)の購入に充てた。 (2)第三世代波浪推算モデル(WaveWatchIII)のパフォーマンステストにより、波浪エネルギーのソース項の中で主要な風による成長項をはじめとして、様々なチューニングが必要なことがわかった。研究代表者による調査の結果(AGU・Ocean Science Meetingにて)、風による成長のみならず、エネルギー散逸、非線形干渉項なども、より最適化されたパラメタリゼーションが提案されていることがわかった。次年度に導入するための検討を始めた。 (3)波浪-海流結合を共同研究機関である海洋開発研究機構のスーパーコンピューターを用いて行った。その結果、黒潮などの強い流れに伴って、有義波高が顕著に変化することがわかった。 2.海洋資源開発支援 工学的利用に関しては、海流モデルの流速データの解析を行った。その結果、黒潮とそれ以外の海域において流速分布が大きく異なることがわかった。このことから、黒潮流軸の予測精度が工学的に重要であることが言える。 3.分散型データサーバーの構築 GISを用いたデータの表示の検討を始めた。東大空間情報科学研究センター(CSIS)で学内に限りArcGISのサイトライセンスの配布を開始したので、本プロジェクトでも活用することにし、導入した。様々な海洋・気象データの表示を試み、今後のデータ配信への準備(GrADS-DODS、LAS等データサーバーの導入)を開始した。
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