研究課題
本年度は通常時における路線決定アルゴリズムを対象とした。なお、通常時の解析条件として、OD表(出発ステーションと到着ステーションの各組み合わせに対する移動需要)間の旅程は、所要時間により変化するものとし、この条件に対応できるアルゴリズムを研究した。・知識ベース手法による路線決定アルゴリズム複雑ネットワークで盛んに研究されている、ネットワーク成長モデルを参考として、路線網を構築するアルゴリズムについて研究した。路線網が成長していく過程で、運行者側の評価を表す輸送機材の台数と利用者側の評価を表す総所要時間の和を指標として用い、路線網の包括的評価を行いつつネットワークを成長させることが可能となった。このアルゴリズムを河川ネットワーク(荒川、隅田川水系)に対して応用し、妥当性の検証を行った。さらに、複雑ネットワークを評価する指標として、移動需要を導入した新たな指標を提案した。ここで得られた成果は国際会議を中心に発表を行った。(AROB'07とWEIN'06で発表,WEIN'07で発表予定,ITSSAジャーナルで掲載予定)・メタヒューリスティック手法による路線決定アルゴリズムメタヒューリスティック手法の中から学習分類子法について基礎的な研究を行うとともに、路線を構成するアルゴリズムを研究した。複数ある手法の中からピッツバーグ型学習分類子法を採用し、複数のOD表のパターンを同時に考慮して、解を出力することが出来るアルゴリズムを考案した。このアルゴリズムを用いて、簡易な河川ネットワークに対する解析を実施し、その妥当性を検証した。ここで得られた成果は国際会議(IWLCS'06等)を中心に多数の発表を行った。・シミュレータの改造既存の河川舟運シミュレータ既存の河川舟運シミュレータと本件で研究した上記アルゴリズムによるプログラムとの間でやりとりするデータ群に関して、データの内容、型、書式について仕様を決定し、出力ファイルを介してシミュレータが動作するシステムを構築した。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (11件) 図書 (1件)
International Transactions on Systems Science and Applications (ITSSA) Vol.3, No.1 (to appear)
The Second Workshop on Emergent Intelligence on Networked Agents (WEIN'07), (to appear)
Learning Classifier Systems : Workshops,IWLCS 2003-2005, Revised Selected Papers, Lecture Notes in Artificial Intelligence, Vol.4399
ページ: 1-16
Learning Classifier Systems : Workshops,IWLCS 2003-2005, Revised Selected Papers, Lecture Notes in Artificial Intelligence Vol.4399
ページ: 128-143
計測自動制御学会,第34回知能システムシンポジウム
ページ: 23-28
The 12th International Symposium on Artificial Life and Robotics (AROB'07) (CD-ROM)
The 9th International Workshop on Learning Classifier Systems (IWLCS'06)
情報処理学会誌 Vol.47, No.5
ページ: 1483-1492
人工知能学会第20回全国大会 3G1-4
The First Workshop on Emergent Intelligence on Networked Agents (WEIN'06)
ページ: 152-166
平成18年 日本船舶海洋工学会 春季講演会
ページ: 5-8