研究課題
白鳳丸KHO6-4次研究航海(2006年12月7日〜2007年1月5日、主席研究員:玉木、次席研究員:浦、乗船研究員:飯笹、沖野、岡村他)を中央インド洋海嶺において実施し、以下の研究成果を得た。(1)東大生産研が開発した無人潜水艇r2D4により、中央海嶺中軸谷2800mの深海に潜航し、精密な海底サイドスキャンソナー映像、地形データ、海水マンガン濃度異常、磁気データを取得するのに成功した。多数の活火山と活断層により起伏の激しい地形の中を無人潜航し各種観測データを取得したことの意義は大きい。(2)r2D4潜航によって得られた海水マンガン濃度異常データを基に、CTD採水調査を実施し、2つの熱水噴出域を特定することに成功した。インド洋ではまだ2か所しか発見されていない熱水噴出域に新たな2点を追加することができたことの意義は重要で、今後の潜水船調査、ROV調査につなげ、さらに研究を発展させることが期待される。(3)白鳳丸搭載の高解像度シービーム(20kHz、1度ビーム幅(通常は12kHz,2度幅)により、これまでで世界最高精度と思われる中央海嶺地形図作成に成功した(12.5ktsの低速度航走も奏功したと思われます)。中央海嶺の精密地形学探査技術の進展によりは熱水鉱床探査研究に貢献することが期待される。また、淡青丸KTO6-14次航海(2006年7月4日〜12日、主席研究員:玉木、乗船研究員:飯笹、岡村他)を伊豆・小笠原弧明神礁海域において実施した。熱水鉱床の存在する兆候は知られているもののまだ鉱床が発見されていない明神礁カルデラにおいて、深海カメラによる海底観測、海底ドレッジによる岩石採取を実施し、熱水鉱床近傍に生息する深海ヒバリガイの撮影に成功したが、鉱床そのものの撮影までには至らなかった。
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