研究分担者 |
加藤 泰浩 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (40221882)
浦 環 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (60111564)
沖野 郷子 東京大学, 海洋研究所, 准教授 (30313191)
岡村 慶 高知大学, 海洋コア総合研究センター, 准教授 (70324697)
飯笹 幸吉 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 地質情報研究部門グループ長(研究職) (80356401)
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研究概要 |
前年度に実施したインド洋中央海嶺航海(白鳳丸KH06-4航海,平成18年12月7日〜平成19年1月5目実施)のデータ処理を中心に研究を実施した。平成19年7月25日〜8月6日にモーリシャス海洋研究所Das Bissessur氏を招聘し,同航海モーリシャス経済水域内で取得した海底地形データの処理を共同で行い,特に今後の共同研究に関する議論を行った。玉木は,平成19年7月11-12日のモーリシャス海洋学会に出席し,本航海の成果の詳細を公表し,高い評価を得た。また浦は,同6月に英国で行われたOCEANS'07国際学会に出席し,特に同航海のAUV(無人探査艇)探査について報告した。 航海後のデータ処理で得られたインド洋中央海嶺航海の主な成果は,海底地形の精密解析により中央海嶺火山活動とホットスポット火山活動の明確な区分を可能にしたことと,AUV搭載のソナーにより,活動を停止したチムニー群を発見したことである。これらの成果を基に,7月に研究分担者会合を開き,今後の研究計画(インド洋中央海嶺潜航計画)を立案し,同8月に,JAMSTEC深海研究計画に申請したが,残念ながら不採択であった。本計画は今後より強力な形に構成しなおし,再申請の予定である。 本年度は,小笠原海域において2度の調査航海を実施した。飯笹を主席研究員とするROV(無人有索探査艇)を使用した熱水鉱床探査航海(NTO7-17航海,平成19年8月24日〜9月2日,岡村も乗船)を実施し,明神礁カルデラ内に初めて熱水鉱床を発見した。また,浦を主席研究員とするAUVを使用した熱水鉱床探査航海(NTO8-06航海,平成20年3月10日〜28日,岡村も乗船)を実施し,AUVを使用した熱水鉱床探査の種々の実験を行った。
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