研究課題
本補助金により、東北大ヘリアック装置において、プラズマ中に挿入した熱陰極バイアスにより径方向電場分岐実験に成功し、JxBポロイダル駆動力と粘性、摩擦との平衡より粘性を評価すると、理論値と定性的に非常に良く一致した結果が得られている。これは核融合を目指した、プラズマ磁気閉じ込めにおける閉じ込め改善モードの物理を理解する上で重要なことである。本年度補助金により得られた成果を列記すると、(1)前置増幅器を内蔵した高速応答プローブにより、閉じ込め改善モード時に発生する磁気軸付近での密度崩壊現象とそれに伴う高周波揺動の解析手法を確立し、密度崩壊現象、揺動とポロイダル回転周波数との関係を明らかにした。(2)高磁場用電極として、パラジウムに金をコーティングした電極の研究開発を進め、高密度、高ベータプラズマを生成することに成功し、さらに電極の高寿命化、小型化に成功した。電極の小型化により、バイアスプラズマの電極位置依存性、電極の高寿命化により、高ベータプラズマの配位依存性(磁気井戸依存性)の詳細を調査することに成功した。また、(3)外部摂動磁場コイルにより生成されたm=3の磁気島を回転させると、2本のラングミュアプローブにより計測された浮動電位に数値計算と矛盾しない位相差が有ることを確認し、さらに、プローブ信号と外部摂動磁場コイルとの位相差には径方向依存性があることを示唆する実験結果も取得することに成功した。
すべて 2008
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Journal of Physics (Conference Series, 123)
ページ: 012024-1-012024-9
Plasma Fusion Res Vol.3
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