研究課題
(1)TRIAM-1MでのN//スペクトラム測定による診断電子サイクロトロン輻射(ECE)計測を行うためにヘテロダインラジオメーターシステムの整備を行った。測定周波数はTRIAM-1M装置での第2高調波周波数測定周波数で270-330GHzである。アンテナ受信系では、方形コルゲート導波管アンテナから受信ホーンアンテナへの結合(準光学)鏡が必要となる。準光学鏡設計のために、受信ホーンアンテナ放射角特性の低電力試験を行った。測定された電界強度分布はガウス分布で良く表され、ガウス光学を用いてビーム伝播解析を行った。解析されたビームパラメーターから準光学結合鏡を設計し、製作した。方形コルゲート導波管アンテナシステムへの結合の際、真空取り合いが必要がある。合成石英窓での270-330GHz帯での透過特性を検討し、窓厚を12mmの真空窓を選定した。窓透過の低電力試験を行い、理論検討で得られた6GHzを周期にもつ周波数依存性を得た。TRIAM-1M装置での低域混成波電流駆動プラズマにおける第2高調波ECE計測を行った。(2)方形コルゲート導波管アンテナの高周波数動作に関する検討、(動作確認)試験電子サイクロトロン電流鼓動のための方形コルゲート導波管アンテナシステムを受信アンテナとして用いることでN//スペクトルECE計測を行った。アンテナの動作解析結果を研究論文としてまとめ、発表した。発表論文でアンテナの動作確認に位相測定が重要であることが明らかにした。300GHzでの位相測定のシステム検討を行い、測定準備を進めた。(3)高調波・広帯域測定システムの準備、LHDでの測定測定されたホーンアンテナ放射角特性からLHD測定システムでの準光学鏡を設計し、準備を進めた。準備したラジオメーターは第4高調波測定となる。既存の第2高調波測定システムに加えて、広帯域測定システムを構築した。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (1件)
Nuclear Fusion 46
ページ: 489-499