研究課題
方形コルゲート導波管アンテナに関し、放射電界・位相分布を直接的に、第一原理(キルヒホッフ積分)に基づいて解析する計算コードを開発した。これは開口部がある場合の回折電界・位相分布を求める回折理論を応用したもので、開口部(ここではアンテナ方形導波管出力端)での電界・位相分布が分かれば、任意の放射位置での放射電界・位相分布を求めることができる。これにより、アンテナへのビーム結合、アンテナでの伝播、アンテナからの放射を扱う統合コードによる解析が可能となった。研究成果をまとめ、国際会議にて発表した。広帯域電子サイクロトロン柘射(ECE)計測のためのラジオメーターのための局部発振部を大幅に改良した。周波数帯域は6-20GHzに及ぶ。開発した局部発振部は主に高速周波数スイッチングのシンセサイザー、逓倍器、アンプ等からなり。時間幅10μsで高速に周波数スイッチングすることができる。任意周波数への高速周波数スイッチングが行えるよう、GUIを含むシンセサイザー制御部も開発した。開発した制御部を用いてスイッチング周波数幅を変え、(任意に)高速周波数スイッチングすることできる。これにより、内部輸送障壁のフット位置等の詳細な電子温度分布を、大まかな電子温度分布とともに、時間分解能を犠牲にすることなく計測することができる。この局部発振部はミリ波低倍器に接続され、ミリ波ヘテロダインラヂオメーターの局部発振部となる。研究成果をまとめ、国際会議にて発表した。大型ヘリカル実験装置(LHD)で昨年度構築した観測系をさらに改良した。LHD磁場が1.5Tの場合、第2、第3、第4高調波輻射の同時測定が準光学フィルターを用いて可能となる。2.85T磁場実験にて、基本波、正常波モードの垂直視野観測を行った。観測したECEスペクトルから電子温度分布の時間発展を求めた。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (2件)
Proceedings of IRMMW-THz2006, September 18-22, Shanghai, China
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