研究課題/領域番号 |
17360442
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
出射 浩 九州大学, 応用力研究所, 准教授 (70260049)
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研究分担者 |
花田 和明 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (30222219)
長谷川 真 九州大学, 応用力学研究所, 准助教 (00325482)
久保 伸 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (80170025)
下妻 隆 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (80270487)
稲垣 滋 九州大学, 応用力学研究所, 准教授 (60300729)
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キーワード | 電子サイクロトロン輻射計測 / 方形コルゲート導波管アンテナ / ラジオメーター |
研究概要 |
方形コルゲート導波管アンテナの放射解析のために、これまでにキルヒホッフ積分(第一原理)に基づく計算コードを開発し、動作解析してきた。今年度、積分コードをHFSSコードで検証した。アンテナへのビーム入射では、ガウスビームを精度よく光軸調整して入射する。入射の際、主要HEllモードの他にも導波管モードが励起され、固有位相速度で導波管内を伝播する。アンテナ長を選べば、主要モードの伝播位相が放射開口部で揃うため、入射ビームと放射ビームが一致するアンテナとして動作する。アンテナ導波管内で伝播しているモード比を解析することで、入射ガウスビームから導波管モードへの結合比を知る事ができる。またアンテナ放射開口部でのモード位相を解析すれば、伝播位相速度を知ることができる。今年度、導波管内のモード比・位相を解析する手法を新たに開発した。導波管伝播モード比の解析は、円形コルゲート導波管での高効率伝送でも重要な問題で、データベースが豊富な円形コルゲート導波管での伝播モード解析を行った。新たに開発したモード解析手法の妥当性を理論・実験的に示し、国際会議にて発表した。キルヒホッフ積分コードでは導波管壁での回折効果を無視しているが、回折効果を取り入れた解析例として、位相遅延アンテナの放射特性をHFSSコードで求め、国際会議で発表した。輻射計測に関しては、大型ヘリカル実験装置(LHD)での、第2、第3、第4高調波輻射の同時測定のための準光学フィルターの設計、製作を行った。2.85T磁場実験にて、基本波、正常波モード輻射を観測し、計測された電子温度分布の時間発展から内部輸送障壁の崩壊を捉え、その内容を計測システムと共に国際会議にて発表した。広帯域局部発振部を用いた新たな反射・輻射計測システムも検討し、国際会議にて発表し、広帯域測定の有効性を示した。
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