研究分担者 |
堀 宗朗 東京大学, 地震研究所, 教授 (00219205)
塩谷 隆二 九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (70282689)
山田 知典 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (40401145)
文屋 信太郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (30451793)
杉本 振一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (40451794)
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研究概要 |
本研究では,原子力システムの耐震性能評価に焦点を絞り,先進計算科学に基づき,原子カシステムの地震荷重負荷時の極限強度を高精度に予測する仮想耐震シミュレータの開発研究を行っている。具体的には,世界最高レベルの計算機である地球シミュレータ及び代表的なグリッド環境であるITBL上で,シュラウドや燃料集合体,制御棒などの炉内構造機器を含む原子炉容器本体及び配管系やサポート機器の応答から極限強度までを丸ごとシミュレーションできる仮想耐震シミュレータの構築を目的としている。 最終年度にあたる今年度は,東京電力,日立製作所から提供を受けた2億自由度沸騰水型圧力容器(BWR)モデルの地球シミュレータ上で)地震応答解析の結果を,同じく地球シミュレータ上でオフライン並列可視化するシステムを開発し,100枚のイメージを32APを用いて7分半で作成することに成功した(昨年度は接触解析へ)展開を目標に,バランシング領域分割法に多点拘束条件を組み込む手法として節点対節点モデルに基づく接触問題に応用するためのアルゴリズムの開発を行い,解析コードへの組み込みを行ったが,今年度はこの解析コードでの解析を支援するための多点拘束支援ツールとして,プリプロセスで用いるツール群の開発を行った。このツール群と解析コード,前述の並列可視化手法により,プリからポストまで一貫して多点拘束条件を組み込むための手法がほぼ完成した。 また,流体,構造等の各単-現象解析ソフトウェアを接続するためのカップラーの開発研究を行い,流体-構造一熱連成解析のためのシステムの開発に成功した。これにより,冷却水,熱の影響を考慮した地震応答解析をパラメトリックに行い,BWR設計開発に貢献するためのシステムが完成した。
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