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2007 年度 実績報告書

レーザを利用した同位体レベルでの単一原子分析装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17360455
研究機関東京大学

研究代表者

長谷川 秀一  東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (90262047)

キーワード同位体分析 / イオントラップ / レーザ
研究概要

トラップ電極に印加するrf電圧振幅およびDC電圧を調整することにより任意の同位体のみをトラップし,それを光学的な手法により確認することに成功した,具体的には以下の通りである。レーザアブレーションにより発生させたカルシウムイオンを四重極型トラップにより,直接トラップする。この際,複数のカルシウム同位体がトラップされることになるが,電極に印加するrf電場の電圧を増加させて行くにつれて,軽いカルシウム同位体から順に排除できることを実験的に確認した。またDC電圧を印加していくにつれて,rf電圧に応じて軽いあるいは重い同位体から順に排除できること実験的に明らかにした。これらの実験は,イオンをレーザ冷却することで同位体シフトをレーザで分解することが可能となっている。そこでトラップイオンの同位体判別はレーザ冷却後にレーザ周波数を着目同位体の共鳴周波数に合わせた際のレーザ誘起蛍光により確認した。これらを組み合わせることで任意の単一同位体のみをトラップすることが可能になる。この結果を,SIMIONを用いた数値計算とも比較した。この数値計算は単一イオンに対する数値計算がメインであるが,同様の傾向を示しており実験結果が少量イオンを対象にしていることから考慮して,合理的な結果を得ることができた。本研究により,単一イオンの検出および同位体イオン操作が可能となり,極微量同位体分析を行うための基本的な操作法を確立したと言える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Observation of single Ca+ions for trace isotope analysis2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Hashimoto, et. al.
    • 雑誌名

      Spectrochimica acta part B (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] イオントラップ・レーザ冷却法を用いたCa+イオンの同位体選別2008

    • 著者名/発表者名
      橋本資教
    • 学会等名
      第6回同位体科学研究会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20080300
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] レーザ冷却とイオントラップを用いた極微量同位体分析装置の開発2008

    • 著者名/発表者名
      長谷川 秀一
    • 学会等名
      第10回AMSシンポジウム
    • 発表場所
      東大
    • 年月日
      2008-03-08
  • [学会発表] Separation of Laser-Cooled Ca+ Ions in a Linear Paul Trap for Ultra Trace Analysis2007

    • 著者名/発表者名
      Y.Hashimoto, et. al.
    • 学会等名
      Intemational symposium on Isotope Science and Engineering from Basics to Applications
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20070900

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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