研究課題/領域番号 |
17370020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理・分子
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
杉浦 昌弘 名古屋市立大学, 大学院システム自然科学研究科, 名誉教授 (80027044)
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研究分担者 |
湯川 泰 名古屋市立大学, 大学院システム自然科学研究科, 助教授 (70381902)
中邨 真之 名古屋市立大学, 大学院システム自然科学研究科, 研究員 (60322145)
黒田 洋詩 名古屋市立大学, 大学院システム自然科学研究科, 研究員 (80381903)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | タバコ / 葉緑体 / RNAエディティング / RNAエディティング部位 / ndhD / ndhF / シス配列 / in vitro系 |
研究概要 |
1.RNAエディティング部位の解析 (1)タバコ(N.tabacum)葉緑体で新たにndhD mRNAに2ヶ所を見出した。これにより、タバコでは合計38ヶ所のエディティング部位が同定されたことになり、高等植物では最も多い。 (2)タバコの祖先種であるN.sylvestrisとN.tomentosiformisについても再調査したところ、ndhD mRNAの第1部位のACGからAUG開始コドンをつくるエディティングが後者だけは見られなかったが、栽培条件を変えると一部エディティングされることを見出した。次いで、タバコ葉緑体in vitro翻訳系でndhD mRNAの翻訳活性の解析を進めた。 2.in vitro RNAエディティング系の改良:蛍光ダイデオキシヌクレオチドを用いるアッセイ法を更に改良し、より高速・簡便な系を確立した。 3.RNAエディティングのシス配列の同定 上記の系を用いて、タバコの5種のndh mRNAの19部位のエディティング活性を測定した。ndhF mRNAのシス配列が、離れた2ヶ所の-1から-15の15ヌクレオチドと上流の-36から-40の5ヌクレオチドと同定した。これは2種のトランス因子が関与している可能性を示唆する。 4.RNAエディティングの新しいトランス因子の同定 蛍光標識したmRNAを使用する簡便法の開発を試みたが、同定にまでは至らなかった。 5.部位認識因子の解析 psbE mRNAエディティングの56kDaトランス因子をタバコ葉10kgより単離し、その部分一次構造を決定したが、既知の配列と一致するものは無かった。
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