• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

小胞体内におけるシグナリング制御機構と中枢神経組織発生

研究課題

研究課題/領域番号 17370074
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

山本 朗仁  独立行政法人理化学研究所, ボディプラン研究グループ, 研究員 (50244083)

研究分担者 古川 鋼一  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80211530)
キーワードShisa / Wnt / FGF / 小胞体 / シグナリング制御
研究概要

脊椎動物の頭部形成には、腹側・後方化分子群の抑制が重要な役割を果たす。頭部形成因子Shisaは、後方化因子Wnt及びFGFシグナリングを細胞自律的に予定頭部神経外胚葉で抑制し、頭部形成を促進する。Shisaは小胞体内で未成熟なWnt及びFGFレセプターと複合体を形成し、タンパク成熟と細胞膜輸送を阻害することでシグナリングの受容を制御する。申請研究は、小胞体内におけるShisa分子動態解明により、小胞体内シグナリング制御機構の分子基盤解明を目標としている。その中でも中心的課題は、小胞体内でShisaと複合体を形成しシグナリング制御に関わる分子群の同定である。現時点までに、Shisaのカルボキシ基側にシグナリング制御に不可欠な10アミノ酸配列を見いだすことができた。同部位を欠失したShisa変異体は小胞体に局在することができず、標的レセプタータンパク質と複合体形成能には維持しているが、標的分子を小胞体に留めることができない。現在、この10アミノ酸と相互作用する分子を同定中である。一方、本年度はShisaファミリー分子群の同定と機能解析をDevelopment誌に発表した。Wnt及びFGFレセプターを小胞体内に留め、シグナリング抑制活性を示す新規ファミリーメンバーにおいても10アミノ酸モチーフは保存されており、同モチーフがShisaによる小胞体内シグナリング制御機構の要となっている可能性を強く示唆するものと考えられる。今後この新しいドメインが小胞体内シグナリング制御に果たす役割を明らかとしてゆく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] shisa2 controls the maturation of somitic precursors and transition to the segmental fate in Xenopus embryos2006

    • 著者名/発表者名
      Nagano T et al.
    • 雑誌名

      Development 133

      ページ: 4643-4654

  • [雑誌論文] Regulation of Wht and FGF signaling within the endoplasmic reticulum for head formation.2006

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto A.
    • 雑誌名

      J.Oral Biosci. 48・1

      ページ: 18-21

  • [雑誌論文] A regulatory mechanism for both Wnt and FGF signaling that functions in the endoplasmic reticulum.2006

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto A.
    • 雑誌名

      細胞工学 25・9

      ページ: 1068-1072

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi