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2007 年度 実績報告書

組織培養により誘導される非メンデル遺伝をするホモ突然変異体の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17380004
研究機関神戸大学

研究代表者

今石 浩正  神戸大学, 遺伝子実験センター, 准教授 (50223318)

研究分担者 乾 秀之  神戸大学, 遺伝子実験センター, 助教 (90314509)
キーワードP450 / 変異体 / ブラシノステロイド / CYP72A18
研究概要

DNAマイクロアレイを用いてエピジェネティック矮性形質の発現に関与する遺伝子の同定を進めた結果を元に、変異体における、Oryza sativa germin-like protein 2(GER2)遺伝子の転写量の増加、また、Cucumis sativus extensin-like protein(EXTL)遺伝子、Arabidopsis thaliana cell cycle control crn(ccc)protein-like遺伝子、Oryza sativa putative soluble starch synthase(sss)II-3遺伝子などで転写量の減少をRT-PCR法により解析した。更に、イネのチトクロムP450がブラシノステロイドなどの生合成に関与することから、この遺伝子に着目した。イネには、環境因子により誘導される誘導型P450分子種の存在が考えられるが、これまでイネの誘導型P450分子種に関する報告はない。また、イネP450遺伝子の欠損により矮性変異体などが得られていることも興味深い。そこで、イネから誘導型P450cDNAをクローニングし、それらの代謝性能について解析を行った。イネからmRNAを調製し、逆転写酵素により一本鎖cDNAを調製した。次に、CYP72A18cDNAまたはCYP72A21cDNAを特異的に増幅するPCRプライマーを作製した。その結果、CYP72A18は薬剤処理によって遺伝子発現が3倍まで誘導された。次に、CYP72A18cDNAまたはCYP72A21cDNAを酵母発現用プラスミドpAAH5Nのアルコール脱水素酵素プロモーターとターミネーターの間に順方向に挿入したP450発現用プラスミド、pA72A18とpA72A21を作製し、酵母でのP450分子種の発現を試みた。その結果、CYP72A18とCYP72A21の酵母ミクロソーム画分での発現は、各々25pmo1/mgタンパク,20pmo1/mgタンパクであった。これらにより、P450を介した遺伝子発現抑制機構が、矮性の表現型の発現に一部関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Isolation and functional characterization in yeast of CYP72 A18, a rice cytochrome P450 that catalyzes (ω-1)-hydroxylation of the herbicide pelargonic acid2007

    • 著者名/発表者名
      Imaishi, H., and Matumoto, S.
    • 雑誌名

      Pestic. Biochem. Physiol. 88

      ページ: 71-77

    • 査読あり
  • [学会発表] カセットプラスミドを用いたヒトP450酵素タンパク質の大腸菌内安定発現とその酵素化学的性質2008

    • 著者名/発表者名
      森内寛、付学軍、宇野知秀、一色邦夫、廣末慎嗣、今石浩正
    • 学会等名
      日本農芸化学会関西支部第453回講演会
    • 発表場所
      京大会館、京都
    • 年月日
      2008-02-02
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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