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2006 年度 実績報告書

日本型高度土地利用作物栽培システム確立のための土壌微生物機能の解明と利用

研究課題

研究課題/領域番号 17380009
研究機関東京大学

研究代表者

森田 茂紀  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (00143404)

研究分担者 峯 洋子  東京農業大学, 農学部, 講師 (70282704)
キーワード土壌微生物 / 根粒 / 菌根 / 多様性 / DGGE法 / FISH法
研究概要

(1)マメ科作物として生産量が世界第2位であるラッカセイの根系形成について、特にリン施肥に対する1次側根の生育反応に着目して検討し、これまでの成果を含めて取りまとめた。
(2)ラッカセイの日本における主要品種である千葉半立とナカテユタカの2品種を供試して、根系形成と根粒着生について比較検討を行った。その結果、千葉半立は比較的大型の根粒を少数持つのに対して、ナカテユタカは比較的小型の根粒を多数着生した。以上のような特徴は主根基部やそこに形成される1次側根の肥大生長とともに顕著になった。
(3)土壌微生物の中で培養できるものは全体の10%以下しかないことが明らかとなってきた。そこで、土壌中から微生物のDNAを直接抽出して分析することによって微生物の多様性を検討することを試みた。その結果、現時点では収率がまだあまりよくないものの、土壌微生物のDNAを抽出することができ、それを利用して多様性の解析や、優占種の同定を行うことができた。ただし、特定種の定量化ができていない点が、今後に残された課題である。
(4)上記の手法を利用して、水田で栽培されたイネや畠で輪作されたナタネの根圏の微生物相の解析を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ラッカセイの根系形成およびリン施肥に対する根系の生育反応2007

    • 著者名/発表者名
      田島亮介, 塚本葉子, 阿部 淳, 森田茂紀
    • 雑誌名

      日本作物学会紀事 76(別1)

      ページ: 164-165

  • [雑誌論文] 分枝生物学的手法を利用したイネ根圏微生物相の菌叢解析2007

    • 著者名/発表者名
      土肥哲哉, 萩原祐介, 児玉五月, 阿部淳, 森田茂紀
    • 雑誌名

      日本作物学会紀事 76(別1)

      ページ: 212-213

  • [雑誌論文] 分枝生物学的手法を利用したナタネ根圏微生物相の菌叢解析2007

    • 著者名/発表者名
      児玉五月, 土肥哲哉, 阿部淳, 森田茂紀
    • 雑誌名

      日本作物学会紀事 76(別1)

      ページ: 280-281

  • [雑誌論文] Distribution pattern of root nodules in relation to root architecture in two leading cultivars of peanut (Arachis hypogaea L.) in Japan2006

    • 著者名/発表者名
      Tajima, R., Morita, S., Abe, J.
    • 雑誌名

      Plant Production Science 9(3)

      ページ: 249-255

  • [雑誌論文] マメ科作物の根系形成の捉え方2006

    • 著者名/発表者名
      田島亮介, 阿部 淳, 森田茂紀
    • 雑誌名

      農業および園芸 81(6)

      ページ: 722-725

  • [図書] 物質循環と人間活動2007

    • 著者名/発表者名
      東千秋, 鈴木基之, 濱田嘉昭
    • 総ページ数
      243
    • 出版者
      放送大学教育振興会

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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