設置後30年を経過した国営沖縄記念公園をモデルとして、インターネット上で公園の再開発ができるシミュレーションゲームを開発した。システムはMacromedia Flash MX 2004を用いて構築し、インターネットhttp://www.psg2005.comにて公開した。 ゲームの基本構造は、公園施設の選択・配置エンジン、パラメータ決定エンジン、ビジュアライゼーションエンジン、データベースエンジンより成り、応用性と可変性を高める工夫を行っている。 対象公園のパラメータは国土交通省より提供を受け、地形・施設配置、施設規模、コストなどを入力した。 ビジュアライゼーションは3DCGにより行い、立体的に任意の視点から拡大縮小して見ることができる。 データベースとして、公園施設として可能性のある施設を網羅したメニュー(分類・種類・アイコン・グレード・規模・コスト原単位など)を格納した。 シミュレーションゲームは公園運営を5年間40億円で行うと仮定し、公園施設の任意の撤去・新設・増築・補修などを行うものである。その結果は15人分ログとして蓄積できた。内容については現在解析中である。 ゲームの動作は、ほぼ実用レベルにあると確認できた。 以上の研究成果については、2006年5月日本造園学会全国大会において、審査論文および口頭発表により発表した。また、日本造園学会の公園の運営管理に関する特集において、「将来を見据えた公園管理運営のあり方」として本研究の途中経過について報告した。(論文採択決定・現在印刷中)
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