• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

トマト草勢調節因子の解析-QTLを利用した園芸作物の生理生態的特性解明の試み-

研究課題

研究課題/領域番号 17380017
研究機関東京大学

研究代表者

杉山 信男  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (30012040)

研究分担者 根本 圭介  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (40211461)
キーワード園芸学 / 遺伝子 / QTL解析 / 染色体
研究概要

Solanum pimpinellifoliumとトマト栽培種‘570018'(反復親)とのBC_1F_3系統を作出し,2006年春(4-6月)と夏(7-9月)に温室条件下で114系統を栽培し,第1花房第1花開花時に,開花までの日数,第1花房下葉数,側枝数,最大葉長,生体重,草丈を測定した。それと同時に251の分子マーカー(113のSSRマーカー,52のCOSIIマーカー,86のCAPSマーカー)を用いて114系統の多型解析を行ったところ,80のマーカー(41のSSRマーカー,13のCOSIIマーカー,26のCAPSマーカー)で多型が見られた。これらのデータをもとにQTL解析を行ったところ,上記の形質に関して20のQTLが検出された。検出されたQTLの大部分はSolanum pimpinellifoliumに由来するものであった。また,生体重と最大葉長を除き,春と夏で検出されるQTLに差はなかった。開花までの日数に関わるQTLは第1染色体と第3染色体で検出された。このうち,第1染色体のQTLは既に報告されている開花までの日数に関するQTLと同位置に検出された。また,このQTLと同じ位置に最大葉長,側枝数のQTLが検出された。一方,第3染色体では開花までの日数に関わるQTLが第1花房下葉数に関わるQTLと同位置に検出された。また,この位置には草丈のQTLも検出された。本研究の結果,第1花房下葉数が多いことと開花時期が遅くなることは密接に関連していることが明らかになった。また,開花までの日数に関わるQTLは,草丈,最大葉長,側枝数に関わるQTLと同位置に検出され,1つのQTLが草勢に関わる形質に関して多面的に発現していることが確認された。

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi