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2006 年度 実績報告書

農山村における文化的景観の景観構造および境界形態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17380018
研究機関東京大学

研究代表者

下村 彰男  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (20187488)

研究分担者 小野 良平  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (40272439)
黒田 乃生  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (40375457)
伊藤 弘  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助手 (60345189)
キーワード文化的景観 / 景観構造 / 農山村
研究概要

・文化庁による調査「農林水産業に関連する文化的景観の保護に関する調査研究」(平成12〜14年)の中から、重要地域「集落に関連する景観(13事例)」および「複合景観(52事例)」を対象として調査を実施した。その68事例に関して、地形図(1/2,5000、管内図等)、空中写真、景観写真を収集するとともに、景観を形成し支えてきた、地域情報(地域の歴史、生活文化、産業等)に関する情報も収集し、景観構造について検討を行った。
・そしてその中で、特に平地水田型の農村地域に焦点をあて、集落の形状が典型的な塊村形式と散居形式を設定し、典型的な塊村型の黒部川扇状地、手取川扇状地、散居型の砺波地域、飯豊地域、そして中間型の出雲地域、満濃地域をケーススタディエリアとした。そして、各々の文化的景観を構成する要素が形づくる構造について検討したところ、塊村型の場合には微地形による高低差が、散居型に関しては屋敷周辺の森林、そして中間型に関しては道路の形式に特徴があることが整理された。
・また、こうした文化的景観を保全する仕組み(制度)に関して、昨年度調査を行った白川町荻町と下郷町大内宿において詳細調査を実施した。その結果、各々の文化的景観の特徴を保全していくことが必要であるもの、現行の景観要素を中心として保全していく制度では限界があることが指摘された。そして要素間の関係を保全するための仕組みとして、景観コードを設定し、その保全を担保するような制度が必要であることが考察された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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