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2005 年度 実績報告書

サクラ属果樹類の自家不和合性認識機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17380021
研究機関京都大学

研究代表者

田尾 龍太郎  京都大学, 農学研究科, 助教授 (10211997)

研究分担者 山根 久代  京都大学, 農学研究科, 助手 (80335306)
羽生 剛  京都大学, 農学研究科, 助手 (60335304)
キーワード核果類 / S-RNase / SFB / 自家不和合性 / オウトウ / アーモンド / ウメ / スモモ
研究概要

サクラ属には,ウメやスモモ,あるいはオウトウやアーモンドなど多くの配偶体型自家不和合性を示す果樹が属する.サクラ属の配偶体型自家不和合性は花柱側因子であるS-RNaseと花粉側因子のSFB(S haplotype-specific F-box protein)によって制御されていることが近年明らかにされた.しかしながら,S-RNaseとSFBがどのような機構で自家不和合性の認識にかかわっているのかについては全く明らかにされていない.本研究の目的は,生化学的な手法や遺伝子導入法を駆使してS-RNaseとSFBの分子認識機構を解明し,バラ科サクラ属の示す不和合性における自己と非自己の認識機構の全貌を明らかにしていくことにある.研究初年度にあたる本年度はまず生化学的実験を行うために必要になるS-RNaseとSFBの抗血清の作製に取り組んだ.S-RNaseおよびSFBの遺伝子を発現ベクターに組込,大腸菌で発現させ,これを回収し,ウサギを用いて抗血清を作製した.これらの抗血清を用いたウェスタンブロット分析を花粉タンパク質ならびに花柱タンパク質を用いて行ったところ,S-RNaseについては検出することができたが,SFBは検出出来なかった.これはSFBの発現量が少ないためであると考えられた.そこで,より効率的にSFBの検出を行うために蛍光標識法や抗体のさらなる精製を行っている.形質転換実験に関しては,in plantaにおいて相互作用を見るための方法と不定胚を用いた形質転換法を検討し,効率は低いものの形質転換が行えるようになった.来年度以降,これらの方法を用いてさらにS-RNaseとSFBの相互作用を検討する予定である.自家不和合性共通因子については,オウトウの変異体を用いてサブトラクティブハイブリダイゼーション法を検討し,いくつかの候補遺伝子を同定した.これらの解析を来年度以降続けていく予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A coupled yeast signal sequence trap and transient plant expression strategy to identify genes encoding secreted proteins from peach pistils.2005

    • 著者名/発表者名
      Yamane H, S.J.Lee, B.D.Kim, R.Tao, J.C.Rose
    • 雑誌名

      Journal of Experimental Botany 56

      ページ: 2229-2238

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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