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2007 年度 実績報告書

栽培加工による硝酸低減化・高機能性および味質改善水耕葉菜類の生産技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17380025
研究機関佐賀大学

研究代表者

井上 興一  佐賀大学, 農学部, 教授 (50087897)

研究分担者 染谷 孝  佐賀大学, 農学部, 准教授 (30154719)
キーワード栽培加工 / 味質改善野菜 / 硝酸低減化野菜 / 辛み成分 / カプサイシン酸 / 香り成分 / アスコルビン酸 / 水耕栽培
研究概要

1.培地へのケイ酸添加による硝酸低減化野菜生産の検討:低硝酸濃度培地へケイ酸を添加してコマツナを栽培した場合、対照区(ケイ酸無添加、通常硝酸濃度)に比べ葉部NO_3-N含量を20〜30%低下させたが生育速度は明らかに劣り、前年度の結果と異なった。弱光かつ硝酸低濃度条件でケイ酸を添加してコマツナを栽培した場合、対照区と生育量に大きな差が認められなかった。また、硝酸濃度も対照区に比べ明らかに下回ったが、ケイ酸の培地濃度の違いによる生育量の差がなく、光ストレス下におけるケイ酸効果は認められなかった。上記、両試験共にケイ酸添加処理のコマツナ地上部には、ケイ酸がほとんど認められなかった。低硝酸培地にケイ酸を添加してミズナ(水稲ほどではないが、ケイ酸を地上部に移行することが認められている)を栽培したが、葉部硝酸濃度は対照区(ケイ酸無添加、通常硝酸濃度)より低下するが同時に生育も低下した。また、培地のケイ酸濃度の違いによる生育量差はほとんどなく、低硝酸濃度培地によるケイ酸の生育促進効果は認められなかった。
2.香り成分、AsAおよび味質改善成分の同時導入:今年度は、リーフレタスを使用し、香り成分ピーチ香料液(ヴェ・マン・フィス株式会社)、オレンジ香料液(富士香料化工株式会社)とアスコルビン酸(AsA)の同時導入を、さらに辛み成分であるトウガラシエキス(アルプス薬品工業株式会社)とAsAの同時導入も行った。香り成分導入では、ピーチ香料処理のレタスのほうがオレンジ香料処理よりも香りが強いと評価する人が多く、両香料ともレタスに対する違和感が無いとの評価であった。辛味成分処理区ではAsA同時処理区において、辛味成分の単独処理区よりも野菜のカプサイシン類含量が増加する傾向にあり、またAsA含量も約2倍に増加した。官能試験では、辛みの刺激が良いとする評価と、辛みがあると食べにくいとの評価に分かれた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 有用成分導入による水耕葉菜類の味質改善および機能性の強化について2008

    • 著者名/発表者名
      永岡 尚子・田淵 玲子・中原 光久・上野 大介・染谷 孝・井上 興一
    • 雑誌名

      佐賀大学農学部彙報 第93号

      ページ: 127-132

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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