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2005 年度 実績報告書

新規な有用脂肪酸エステルライブラリーの作製とその利用

研究課題

研究課題/領域番号 17380051
研究機関筑波大学

研究代表者

星野 貴行  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (80219170)

研究分担者 高谷 直樹  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (50282322)
キーワードカロテノイド / 好熱菌 / シトクロムP450 / コレステロールエステル / 脂肪酸 / 糖脂質
研究概要

本研究では、好熱性微生物を主対象にCHE生産菌のスクリーニングを行った。土壌試料などをスクリーニング源として、45℃から65℃の中程度の好熱性微生物生育温度で、リノール酸コレステロールを単一炭素源とする集積培養を行った。45℃で土壌サンプルから細胞外にCHEを分泌する菌株を一株取得できた。なお、他の生育温度では目的の菌を取得できなかった。得られた菌株の至適生育温度は45℃で、形態と生理生化学的な特徴及び16S rDNAの塩基配列の解析により菌株の同定を行った結果、本菌はStreptomyces sp.X9株(X9株)と命名された。X9株はリノール酸コレステロール或いはパルミチン酸を唯一炭素源として生育し細胞外にCHEを生産したことから、本菌はCHEを細胞外に分泌生産することによりコレステロールを炭素源として利用していると考えられた。興味深いことに、本菌によるCHEの生産は、各種コレステロールエステルだけでなく、酵素反応産物である脂肪酸によっても誘導されることが示された。そこで、パルミチン酸を炭素源として本菌を大量培養し、得られた培養上清よりCHEを硫安分画・各種カラムクロマトグラフィーを用いてSDS-PAGEで単一バンドを示すまで精製した。得られたCHEの分子量は23,600であった。一方、ゲル濾過によって推定された分子量は163,000であったことから、得られたCHEはオリゴマー酵素であると考えられた。また、精製したCHEの諸性質を検討したところ、市販のCHEに比べて水溶液中での常温安定性が非常に高いことが明らかとなった。本CHEの常温安定性はこれまで調べられたCHEの中で最も高いことから、今後の診断薬への利用が期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Novel Cholesterol Esterase Sevreted by Streptomyces Persists during Aqueous Long Term Storage2006

    • 著者名/発表者名
      Xiang, H., Takaya, N., Hoshino, T.
    • 雑誌名

      Journal of Bioscience and Bioengineering 101

      ページ: 19-25

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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