研究課題
(1)P. resinovorance CA10株のメタ開裂酵素(CarBaBb_<CA10>)のX線結晶構造解析CarBaBb_<CA10>の結晶化条件を再検討した結果非常に良好な結晶を得ることに成功した。この結晶を用いることで分解能1.6Å、R factor 19.7%、R free 22.1%のX線回折データが得られた。その後、Ptを用いて重原子誘導体を作成しSIRAS法による構造解析を試みた。その結果、分解能2.6Åのデータが得られ、初期位相の決定に成功した。現在、2つのデータセットを用いてモデルの精密化を行っている。(2)Rodoccus sp. DFA3株のメタ開裂酵素(FlnD1D2_<DFA3>)のX線結晶構造解析大腸菌を用いてFlnD1D2_<DFA3>を大量に得ることのできる発現用プラスミドを構築した。また、精製の簡便さを考慮しFlnD1D2_<DFA3>はHis融合タンパク質として発現させた。最適な培養条件、誘導条件を決定し現在、精製条件の検討を行っている。(3)新規カルバゾール、ジベンゾフラン分解菌のスクリーニング海水、海洋生物(海藻、貝)を菌源に用い集積培養にてスクリーニングを行った結果カルバゾール、ジベンゾフランを分解可能な集積培養液を得ることができた。この集積培養液からPaenibacillus属細菌、Caulobacter属細菌、Pseudomonas属細菌、Vibrio属細菌の分解菌を単離する事に成功した。現在、既知の分解系遺伝子との比較により分解系遺伝子の取得を試みている。
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