研究課題
(1)P.resinovorance CA10株のメタ開裂酵素(CarBaBb_<CA10>)のX線結晶構造解析最終的なCarBaBb立体構造はRefmac5(CCP4)を使用して精密化し決定した(分解能:1.6Å、R因子:19.7%、R_<free>因子:22.1%)。また、精密化された分子モデルをProcheckで評価した結果、全てのアミノ酸残基が理想値の範囲であった。立体構造を明らかにした結果、CarBaBbは非対称単位中にα_2β_2の状態で存在しており、その大きさは約80×60×65Åであった。CarBaはCarBbの上に蓋のような形で存在しており、相互作用領域の解析結果より、tetramer中でCarBaは59-69および75-87の領域でCarBbと結合しており、2つのCarBb同士は59-65および100-112の領域で結合していた。一方、CarBa同士は直接的な結合を形成しでいなかった。αβサブユニットを1つの構成単位(dimmer)として、非対称単位中に存在する2つのdimerを重ね合わせた結東、Cα(347aa)におけるrms deviationは0.009Å、ems angleは1.182°であった。基質導入時の活性中心近傍の変化を明らかにするため、現在ソーキング法にて基質の導入を試みている。(2)新規カルバゾール、ジベンゾフラン分解菌のスクリーニングカルバゾール、ジベンゾフラン等の難分解性化合物を唯一の炭素源に用い、様々な地域の海水を菌源として集積培養し純化した結果、11菌株の海洋性難分解性化合物資化菌を単離することに成功した。その中のWA株とOC4株の16SrDNAを解析した結果、それぞれAlpha proteobacterium属とErythrobacter属に最も高い相同性を示した。WA株、OC7株で生育基質特異性を確認した結果、数種類の難分解性化合物での生育が確認された。サザンハイブリダイゼーションを行った結果、OC5S株は既知のカルバゾール分解初発酸化酵素とハイブリダイズした。
すべて 2006
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