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2007 年度 実績報告書

生活習慣病発症におけるリポタンパク受容体シグナル伝達系の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17380081
研究機関愛媛大学

研究代表者

藤野 貴広  愛媛大学, 総合科学研究支援センター, 准教授 (40292312)

研究分担者 増田 晴造  愛媛大学, 総合科学研究支援センター, 講師 (50363263)
能勢 眞人  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70030913)
キーワードリポタンパク受容体 / コレステロール / 中枢神経 / アポリポプロテインE / リソソーム病
研究概要

中枢神経系におけるコレステロールはアストロサイトからアポE・コレステロール複合体として脳髄液中に分泌され、アポEをリガンドとして認識する受容体を介して神経細胞に取り込まれると考えられている。アポEをリガンドとするリポタンパク受容体はLDLR、VLDLR、ApoER2及びLRP1などが知られている。この中でもVLDLR及びApoER2は中枢神経系の発達に重要な役割を果たしており、これら受容体を共に欠損するダブルノックアウトマウスではリーラーマウスと呼ばれる神経変異マウスに酷似した表現型を示す。すなわち、脳神経系においてVLDLRとApoER2は神経細胞の移動及び配置決定を制御する分子であるリーリンの受容体としても機能していることが明らかとなっている。我々は中枢神経系のリポタンパク代謝におけるこれら受容体の機能を解析するために、組職へのコレステロール及びスフィンゴミエリンの蓄積と神経細障害を呈するNPC1(Niemann-Pick Type C1)マウスとのダブルノックアウト作製した,VLDLRとNPC1の両方を欠損した場合、著しい小脳の形成不全と神経細胞の移動及び層構造形成障害が観察された。一方で、他の受容体(LDLR又はApoER2)とのDKOマウスの解析では、小脳形成に異常は観察されなかった。すなわち、VLDLR・NPC1 DKOマウスにおいて観察された著しい小脳形成不全と神経細胞移動及び層構造形成障害は、このマウスで機能している。(欠損していない)他の受容体、LDLR又はApoER2の機能が減弱されているためであると考えられた。とくに、神経細胞の移動及び層構造形成障害が観察されたことはApoER2への障害が強く示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Fraser症候群様表現型を示す新規変異マウスの解析2008

    • 著者名/発表者名
      藤野 貴広
    • 学会等名
      日本農芸化学会2008年度大会
    • 発表場所
      愛知県名古屋市
    • 年月日
      20080327-29
  • [学会発表] 中枢神経系に於けるリポタンパク受容体の機能解析2008

    • 著者名/発表者名
      王 衆
    • 学会等名
      第113回 日本解剖学会総会
    • 発表場所
      大分県由布市
    • 年月日
      20080327-28
  • [学会発表] Molecular Characterization of Xenobiotics Acyl-CoA Synthetases2008

    • 著者名/発表者名
      藤野 貴広
    • 学会等名
      グローバルCOE国際シンポジウム
    • 発表場所
      愛媛県松山市
    • 年月日
      20080306-07
  • [学会発表] 中枢神経系に於けるリポタンパク受容体の機能解析2007

    • 著者名/発表者名
      王 衆
    • 学会等名
      第62回 日本解剖学会 中国・四国支部学術集会
    • 発表場所
      岡山県倉敷市
    • 年月日
      20071027-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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