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2007 年度 実績報告書

マウス2番染色体に存在する、高脂肪食により誘発される2型糖尿病の原因遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 17380084
研究機関名古屋大学

研究代表者

堀尾 文彦  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (20165591)

研究分担者 池上 博司  近畿大学, 医学部, 教授 (20221062)
キーワード2型糖尿病 / 疾患モデルマウス / QTL解析 / 耐糖性 / 疾患遺伝子
研究概要

A/Jマウスの2番染色体の2型糖尿病遺伝子座:T2dm2saは、我々の作出しかコンジェニック系統の高脂肪食摂取下での糖尿病形質の解析結果から、2つ以上の複数の糖尿遺伝子より形成されていることが判明した。そこで、その一つをT2dm2saAとし、また他の一つをT2dm2saBとした。
T2dm2saAは、A/J系統の第2番染色体のセントロメアから約72Mbの位置からの4Mb領域内に位置することが明らかになった。この糖尿病遺伝子は、インスリン感受性に関与し、脂肪組織量(肥満)に寄与していることが示唆された。この領域には約80個の遺伝子が存在する。これらの遺伝子の中で、A/JとSM/Jとの間で遺伝子多型のある遺伝子を一つ見出した。この遺伝子はインスリン分泌に寄与しており、T2dm2saAの候補遺伝子として有力である。今後、A/Jマウスのこの遺伝子の機能異常について検討し、糖尿病遺伝子としての同定を目指す。
T2dm2saBは、A/T系統の第2番染色体のセントロメアから約97Mbの位置からの26Mb領域内に位置することが明らかになった。この遺伝子は、インスリン感受性に関与することが示唆された。この領域には約300個の遺伝子が存在しており、有力な候補遺伝子の選抜には至っていない。しかし、このA/J由来26Mb領域を断片化して有するサブコンジェニック系統を作出することができたので、この系統を利用して、T2dm2saBの位置の更なる絞込みと、候補遺伝子の選抜の展望を開くことができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Quantitative trait loci for impaired glucose tolerance in nondiabetic SM/J and A/J mice2008

    • 著者名/発表者名
      Hada, N.
    • 雑誌名

      Physiol. Genomics 35

      ページ: 65-74

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 2型糖尿病自然発症モデル動物と、その糖尿病原因遺伝子の解析の現状2008

    • 著者名/発表者名
      堀尾文彦
    • 雑誌名

      化学と生物 46

      ページ: 710-716

  • [雑誌論文] Searching for genetic factors of fatty liver in SMXA-5 mice by quantitative trait loci analysis under a high-fat diet2007

    • 著者名/発表者名
      Kumazawa, M.
    • 雑誌名

      J. Lipid Res. 48

      ページ: 2039-2046

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~anutr/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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